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紫闇の玉座・上(彩雲国物語) ネタバレ&感想<詳細編>

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2011年6月1日発売になりました「彩雲国物語 紫闇の玉座・上」のネタバレおよび感想です。
ネタバレが読みたい!てかネタバレ目当てでここに来たんだ!という方はどうぞ♪
完全ネタバレです)





◆◆◆◆

真っ白な花吹雪の幻を見ていた霄太師=紫仙。
それを見せたのは黒仙かも、と藍仙。
(霄太師は余計なものを見せるな!と藍仙に文句を言いますが、オレじゃねぇと龍連の姿で言い返しています)
人間たちの世界を傍観してきた八仙たち。
正当な王位継承権を持つ旺季の本名は、蒼季。
劉輝よりも、その血は濃い。
人として生きることを選んだ秀麗の命。
その終わりを見てみたい、と藍仙。

晏樹が旺季のそばにいる理由。
晏樹の「仕事」は、姓氏と財産を奪いお家断絶にすること。
ターゲットとなった旺季にもそうするつもりだったが、旺季という人に出会い、何かが変わった。
旺季が大嫌いなはずなのに、彼に対しては「仕事」ができない。
主のいない旺季の部屋でくつろぐ晏樹は、瑠花の暗殺の失敗を知る。
自分の願いをかなえるためには、他の誰でもなく自分のやり方を通す。
たとえ旺季や皇葵、悠舜を裏切ることになっても。
晏樹には「契約」があった。
(多分黒仙との契約だな)

朝廷。
元冗官の叔牙と話した蘇芳。
叔牙たちも秀麗の行方を心配していた。
王のために頑張っている秀麗のために、自分たちも朝廷内で情報収集をするという。
(紅秀麗派という派閥ができた、と直感する蘇芳)
今誰かが死んだりしたら、相当危ないと感じる二人。

悠舜の部屋から出てきた絳攸。
(何を話していたのかは一切書かれていません!)
悠舜から貰った紫絹の小さな巾着袋を片手に、たどり着いた先は府庫。
中では劉輝が、蘇芳が持ってきてくれた貴族録を読んでいた。
それは、旺季が劉輝よりも王族の血が濃いことを示していた。

縹家。
訪れたリオウに、リオウが第二の王位継承権を持つことを告げる瑠花。
劉輝の父セン華が王位継承者を殺し続けたのは、そうしなければ自分が王になれなかったから。
蒼家の血筋が途絶えるのを恐れた瑠花は、結局セン華を王として認めた。
いま都に戻れば、リオウは旺季の切り札として利用されるだろう。
帰る時機(タイミング)を自分で決めよ、と言われたリオウ。

貴陽の上空に見られる不吉な星についての問い合わせが殺到している仙洞宮。
その意味が分かっていたが、羽羽はそれを明らかにしようとはしなかった。
王をかばう羽羽に不満を募らせている仙洞官を黙らせる羽羽だが……

紅州へ向かう旺季に随伴するのは、十六衛所属の武官と、羽林軍から選抜された兵たち。
その中に皐韓升が含まれていたが、なぜか静蘭もついて行きたいと直訴する。
(秀麗からの手紙を読んでいない静蘭…)
静蘭は旺季が身に着けている装束が、略式ながらよく手入れされている理由について問う。
いずれ使う時が来ると予想していたのかという問いを、旺季は肯定した。
静蘭を韓升の部隊に属させ、旺季は紅州へと向かった。
バッタ除けの液体をあちこちにかけさせた兵や馬と共に。
(木製荷馬車はバッタがつかない特注品であることが後に判明)

王都や紅州の動きについて、縹家で藍楸瑛から報告を受けた秀麗。
秀麗は正式に縹家に蝗害対策の援助をお願いする書簡を書いていた。
さらに紅州に行って、縹家系全寺社の長である翁に手伝えることはないか聞く予定。
他にも消えた紅州産鉄炭や技術者たちについても調べるつもりだ。
そこへ薬湯を持ってきた珠翠。
秀麗は楸瑛と珠翠に、瑠花と珠翠を暗殺しに来た人物について聞く。
その暗殺者の背後にいる人物を追いたいがための問いだった。
秀麗は今までの情報や見てきたことをを踏まえて、その暗殺者を捕まえれば、縹家を弱体化しようとしている問題が半分は片付くと踏んでいた。
珠翠は秀麗の推理を受け、暗殺者自身は死体で誰かに操られているいわゆる「抜け殻」であり、元々は瑠花が縹家で捕獲していたものだが、立香の手引きで持ち出され、しかも瑠花よりも先に「契約」されていたため、彼女の思い通りには動かなかった。
都合の良く使える「抜け殻」は、その男の体きり。
「抜け殻」を目撃している楸瑛と珠翠に、秀麗は似顔絵を描かせたが(珠翠の絵は芸術的過ぎたらしい・笑)それを見て、記憶の奥に知っている誰かを思い出した。
でもそんなはずはない。
秀麗は楸瑛に劉輝のところへ戻るように頼んだ。
その時リオウがやってきて、紅州での蝗害対策の準備があと5日でできると告げた。
準備出来次第、紅州へ発つことにする秀麗。
だがその前に、縹家の外に出ても良い体にするために、瑠花と珠翠の治療、つまりまる二日眠り続ける必要があった。

瑠花に会いに行った珠翠は、その場で立香が脱獄したことを知る。
壊れた神器は三つ。これ以上壊されたら限界を超えてしまう。
あと一つ壊された時、珠翠は最後の手段として、自分が人柱となって全神器の完全修復をすると告げる。

紅州州府。
州牧の劉志美は、州尹の荀イクから紅州の農作物が6割壊滅したことを聞く。
紅家も対策に回ってくれているが、志美はそれに加えて紅家から金をもらって来いと州尹に命ずる。
(寄付という肩書きのカツアゲ…)
さらに援助を求めに来た碧州や黒白州に対して、それどころではないと追い返せとのこと。
出軍、バッタ退治の対策など次々と指示を飛ばしている間にも、バッタが入ってくる。
半月後、秋の終わりを告げる紅風と共にバッタは紫州へ向かうというが…

歌梨は宝鏡作りのために九彩江に来ていた。
宝鏡を作った者は必ず死ぬ。
夫の欧陽純は歌梨を説得し続けたが、歌梨が折れることはなく。
歌梨が夫に、その理由に思い当たることがあると言ったまさにその時、欧陽純は何者かにー狐の面をつけた暗殺者に殺されてしまう。
そして歌梨も…

州牧の志美を訪れた燕青。
燕青は紅州産の鉄炭の横流しを誰がやったのかを調べるために来ていた。
秀麗もそれについて調べていたことを知り、驚く志美。
さらに王都から、旺季たちが猛スピードで紅州に向かっていることも聞いた。

旺季たちと共に紅州に向かっていた皐韓升たち(静蘭付き)。
だが休憩のために止まった場所で、一人その場を離れた旺季の跡を追った韓升は、すでに紅州の州境に来ていることを知り大いに驚く。
しかも途中救援物資を碧州へ回したため、紅州には手ぶらで来たことになり。
旺季は紅州に救援物資を運んできたのではなく、紅州から救援物資をもぎ取るために来たと告げる。
紫州にバッタが移動する前に、紅州で蝗害を終わらせるのが目的。
そこへ紅州の郡太守である子蘭が来て、状況を知らせた。
紅州には監察御史が集まってきており、高位の御史も来ていた。
それは皇葵がクビ覚悟で行なった対策。
旺季は子蘭に指示を与えた。
7日待つが、吉報がなかったら動く、と。

瑠花の治療を受けるために横になった秀麗。
秀麗の命は本当に尽きようとしていた…外に出れば、後宮入りする前にその命は尽きるだろう、と瑠花。
長命のリオウの父から寿命を分けてもらうことはできないかと言った楸瑛に、実は試したことがあると瑠花は暴露する。
(ここで璃桜の寿命は150年ほどであることが判明)
しかし寿命を減らせても増やすことはできない。
秀麗は二日寝かせておくことになった。

瑠花は楸瑛に、珠翠を諦めろと告げる。
(ここのやり取りはかなり面白いので、ぜひ原作をお読みください)
昔、いつか必ず戻ってくるといった男がいたが、戻ってこなかったことを話す瑠花。
楸瑛は「それは主君に対してではなく、男が女に言う言葉だ」と答え、もう少し待ったらどうかと薦める。
(大巫女は結婚できるんだって。でも珠翠が楸瑛を選んでくれるとは限らない…ま、13番目でもいいよね)

貴陽。
悠舜を訪ねた飛翔。
地震の揺れで崩折れた悠舜を助けながら(梨の小枝という珍しい差し入れつき)、自分は王につくと改めて明言する飛翔。
悠舜は梨の小枝の香りから、故郷を思い出す。
自分が何をしたいのか、何をすべきなのか、絶対に望みをかなえると決めているのに、いざそうしようとすると心が揺れ動く。
何かを裏切ることを責めなかった飛翔に、涙を見せる悠舜。

バッタ退治をしながら到着した旺季たちを出迎えた州牧の志美たち。
手ぶらでやってきた旺季たちに策はあるかと聞くと、二日待てと旺季は答えた。
それでも"来なかったら"乗り込む、と。
実は志美がそれをやろうとしていたが、これ以上罪を重ねるなと旺季に叱られる。
これについては州尹の荀イクも知らない。

眠り続けていた秀麗は、夢の中で=離魂して瑠花に会いに来ていた。
自分の命が本当に短いことを改めて知り、嗚咽する秀麗。
瑠花は時をさかのぼって幼くなった秀麗を膝に抱き、子守唄を歌ってやった。

目を覚ました秀麗。
支度を整えると、楸瑛と珠翠が待っていた。
縹家の中立の立場を保つようにと珠翠に告げ、珠翠が開けてくれた通路を通って秀麗は行った。
そして楸瑛も……行こうとする楸瑛に珠翠は、劉輝が玉座を捨てるなら縹家が彼を守ることができる、と告げた。
(いつの間にか楸瑛に敬語を使っていないことに気づいた珠翠は、遠い記憶をやっと思い出します)

秀麗の宿題を続けるために、煩悩寺というふざけた名前の寺に着いた燕青。
だがちょうどそこへ、通路を通って秀麗が降ってきた。
(秀麗は翁に会うために江青寺に来たつもりでしたが)
文書で頼んでおいた通り紅州に来ていた燕青から、江青寺のある鹿鳴山に、州の軍が潜んでいることを聞かされた。
縹家系全寺社は食料やバッタ除けの材料を溜め込んでいるが、それを救援のために出してくれないので、治外法権と承知の上で踏み込むらしい。
そしてその罪は州牧が全部かぶるつもりらしいことも。
秀麗は縹家の全面協力を取り付けたことを知らせなければと、江青寺に燕青と向かうことに。

その夜、縹家系全寺社に乗り込む直前の旺季に、静蘭が聞く。
王都に戻ったら王座に還るのか、と。
その答えに劉輝の身を案じた静蘭は旺季に刃を向けるが、結局殺すことなどできない。
(しかも韓升に殴られてます)
そこへ迅が到着。縹家の全面協力を取り付けたことを告げるが、まさにその時侵攻の合図があがってしまう。
しかし間一髪、縹家の"鳥"たちがバッタを食べ始め、燕青と秀麗が白旗を掲げた軍団と共に降りてきた。
(国宝を包んでいた布まで使ってしまい、むこう300年の無給が決定した秀麗。ご愁傷様)
無意味な戦を回避した秀麗は、蝗害対策の一つにバッタがかかる疫病を使った方法について旺季に知らせる。
それは江青寺の翁が教えてくれるということで、みんなで江青寺へ。
(道中、迅がかなり高位の御史"侍御史"であることが判明)

翁はせんべいよりも薄い座布団を出して(旺季のお茶目なオチ付)、秋の終わりを知らせる紅風が後三日で来ることを予測する。
それまでに病気になった疫病バッタを話し、他のバッタに感染させればバッタを壊滅することができるが、そのためには幾つかの気候条件が必要で。
長雨、高温多湿、霧。
これらが発生していないと、疫病バッタによる壊滅は難しい。
縹家の術者を使って霧を発生させることもできるのだろうが、旺季はそうしようとはせず、発生するか分からない霧にかけることにした。

引き続き蝗害対策にあたる旺季たちを見送って(旺季と秀麗のやり取りも見ものです)、秀麗は燕青と共に消えた紅州産鉄炭と技術者たちを追うことに。
しかしそんな彼女たちを追う、狐の面をした男。
その男の確保もしなければならなかった。
一度男を追ったが、結局見失った燕青と秀麗。
煩悩寺に戻ってきて野宿しようとしたものの、待ち伏せがいたため慌てて対峙する燕青。
しかしそこへ藍楸瑛とリオウが通路を通って現れた。
楸瑛は劉輝のいる王都に戻るつもりでいたが、王都に戻れば旺季の駒になると瑠花に言われていたリオウの"まだ王都には戻れない"という強い思いによって、なぜか紅州の秀麗たちのところに飛ばされた。
秀麗と燕青は、消えた紅州産鉄炭と技術者たちに関する推測を楸瑛とリオウに話す。
もしかしたら縹家の通路を使って、別の場所に運ばれているのではないか。
それもありうるとのリオウの答えに、秀麗はその通路を使って行方を追おうとする。
リオウの血を使って燕青と秀麗と三人で行こうとしたが、通れたのは結局リオウと秀麗だけだった。

雨を待っている旺季と迅。
旺季は秀麗が紅州産鉄炭と技術者の行方を見つけてしまったら厄介だと思っていた。

リオウと秀麗はどこかの寺に着いた。星を見たリオウは、そこが紫州であることを知る。
寺の周囲を調べると、厳重に南京錠がかかった御堂があり、何かが運び込まれていることも分かった。
しかし寺ごと凶手に囲まれてしまったリオウと秀麗は逃げ出すが、結局二人ともバラバラに捕まってしまう。

気がついた秀麗は、自分を助けてくれたのが御史台で働いている口のきけない牢番であることを知る。
そこは牢番が住む村で、世話してくれる村の人と過ごす間に、秀麗はこの村について様々な憶測を立てる。
この村の存在、その意味……質問しても答えてくれない村人たち。
秀麗は戻らなければならなかった。
礼を言って道寺に向かおうとする秀麗に、牢番は重い鉄製のものを渡した。
その後、リオウと合流。リオウは一人の老人に拾われていた。
老人は秀麗が受け取った鉄製のもの=鍵を使って、御堂の南京錠を開けた。
狐の面の男が追って来ていたが、何とか振り切って御堂の中へ。
その地下に、紅州産鉄炭が眠っていた。
老人の言葉と、村、村人たち、生活、牢番がしてくれたこと。
全部をあわせて考えても、秀麗の主(あるじ)は変わらなかった。
後から来てくれた楸瑛と燕青が御堂を襲いに来た狐の面をつけた凶手を捕まえてくれたが、それは偽者だった。
通路を通って戻ってきた4人。
自分たちを足止めするために偽者が送られ、騙されたことに気づいた秀麗。
秀麗は急いで楸瑛を貴陽に向かわせた。

雨を待っている旺季と迅、紅州にいる人たち。
バッタが動ける程度まで気温があがり、もうだめかと思ったその時、突然どしゃぶりの雨が降り出した。
リオウはその雨が、人為的に藍州から呼んだ雨雲によるものと気づく。
そんなことができるのは、限られた術者のみ……

三日三晩降り続いた雨。
蝗害は、完全に鎮圧された。
だが秀麗にはまだ仕事が残っていた。
紅州産鉄炭横流しの犯人は?

紅州州牧劉志美は、紅州産鉄炭を横流ししたのが州尹の荀イクだと思っていたが、荀イクはただなんでもかんでも責任を負おうとする志美のやり方にいらだっていただけで、実際に横流しを見逃していたのは郡太守の子蘭だと気づく。
それを知っている荀イクは、いつ暗殺されてもおかしくない。
実際、荀イクは暗殺されるつもりだったが、結局志美に助けられて未遂に終わる。
同じタイミングで秀麗と燕青も到着し、志美は紅州産鉄炭を見つけたという秀麗に驚く。
荀イクを取り調べる前に旺季を負うという秀麗に、志美は紅州の要所フリーパス文書と駿馬を貸すことにした。
そのころ、紅州にもあの赤いほうき星が見えるようになっていた。

旺季を負う途中、燕青の何気ない問い、つまり「さっきの狐面が偽者なら、本物は何をしてる?」に、ハタと気づく秀麗。
縹家は、まさに今ガラ空き状態。

瑠花を訪れたのは、立香。
だが泣きながら謝る立香の後ろにいたのは、晏樹。
瑠花は縹家の暗殺集団を使って「抜け殻」を殺そうとしたが、「抜け殻」は立香を使い、瑠花へ…
最後に落ちたのは、瑠花の首だった。

王都へ向かう旺季は迅から、瑠花がそろそろ死ぬだろうと聞かされていた。
特に関心がなかったことだが、後味の悪さが残る。
一旦煩悩寺88番で休息をとることにした旺季、迅、韓升だったが、休んでいる間に周囲を武装集団に囲まれていた。
やって来たのは、子蘭と数人の武官たち。
韓升はその中に静蘭を見つけて驚く。
子蘭は旺季の貴陽入りを遅らせようとしていた。旺季を王に担ぎ上げることにより出世を望むが故の独断行動だったが、旺季は無用な戦をする必要はないとつっぱねる。
子蘭は旺季に襲い掛かるが、それを止めたのは静蘭。
今旺季を守って王都に帰還させることは、劉輝を守ることにも繋がると今気づいた。
あきらめきれない子蘭が、旺季たちごと寺を焼き尽くそうとしたその時、燕青と楸瑛が到着する。
(静蘭を見つけた秀麗と、慌てる静蘭はこれまた見もの)
秀麗は重大な案件(=紅州産鉄炭横流し)で子蘭を追っており、旺季襲撃の場にも間に合ったということで。
そのまま子蘭を追おうとする秀麗に、旺季は聞く。
「私を選ばぬか」と。
秀麗の答えは決まっていた。
劉輝だからできたこと。
官吏の、女人登用。
秀麗はその意味を、まさにその存在をして旺季の前に示していた。

子蘭はその独断ゆえに、晏樹に暗殺される。
秀麗たちが追いついた時には、すでに死んでいた。
直後、瑠花の死を感じる秀麗。
離魂して現れた瑠花は秀麗に、その体を使いたいという。
紫州に訪れる、震災を防ぐために。

瑠花の死により、縹家の神器(=瑠花そのもの)が壊れたことになり、その余波が紫州に訪れることを知った羽羽。
そこへ現れたのは、秀麗の体を借りている瑠花。
同じく離魂した羽羽は驚くが、瑠花は全州に散っている縹家の術者たちと一緒に、仙洞宮の地下で神器の完全修復を行なうという。
(瑠花と羽羽が持っていた「蒼」という力については、原作をお読みください)

瑠花に体を貸している秀麗は、ぼんやりとしつつも、修復を行なっている瑠花たちを見ていた。
九彩江の宝鏡が回復したことや、修復を行なうために英姫が降りてきたところも…
(このあと英姫は完全修復のために瑠花に協力するのですが、なぜ英姫がここにいるのかが説明されています)
結局人柱の術式で、神器は修復されていった…

離魂から戻った羽羽は、もう自分には術を行なう力が残っていないことを知る。
介抱してくれたリオウが白湯を取りに行ったその隙に。
羽羽は、何者かに暗殺される。
羽羽は自分がそうやって死ぬことを予期していた。
そして人柱には、自分も必要であることを。

青年姿の羽羽に、瑠花は黄泉路の供を許した。
羽羽は海の音が聞こえるという貝殻を、瑠花に手渡す。

歌梨は宝鏡を完成させていた。
夫欧陽純に入っている碧仙は、宝鏡を作った人は必ず死ぬというのは単なる迷信であると告げる。
歌梨が宝鏡作りを受けたのは、その迷信を打ち止めするためだった。

秀麗の体に瑠花が入った時、燕青は瑠花に言われて江青寺に来ていた。
そこにあったのは、棺。
秀麗から抜けた瑠花は、その棺が肉体の時を止める棺であり、この中で眠れば命は減らない。
だが起きたら最後。一日足らずの命となる。
瑠花は蝗害対策に励んだ術者たちを労い、ついに消えた。
同時に、羽羽の訃報が飛び込んできた。
元に戻った秀麗は燕青に頼み、棺に寝かせてもらう。
また、ちゃんと起きるから。
そういって秀麗は眠りについた。

その後、劉輝が王都を落ちたという知らせが紅州に届いた。

◆◆◆
ここからは感想です。
手短に。

いやはや、なんとも充実していた巻でした。
(まとめるだけでも4,5時間かかってます)
広げに広げた大風呂敷を必死でまとめようとしているのが分かりますね。

◆秀麗の寿命
縹家で元気になってバリバリ仕事してるのはいいけど。
(しかも"うふっ"とか笑って余裕かましてるし)
あと1日足らずの命で、何ができるのでしょうか。
劉輝の片思いはかなうのでしょうか。
主人公が死んでしまうのもそれはそれで斬新な運びですが、できれば最後はハッピーエンドにしてあげて欲しいですね。
黎深おじさまが後を追いそうだし。
(結局最後まで叔父だと認知しないのかな。黎深不憫…)

◆大活躍のリオウ
すっかり人間らしくなりました。
焦ったり、泣いたり、悩んだり、踏ん張ったり、守ったり。
大忙しのリオウでしたが、このまま成長していって欲しいですな。
イイ男間違いなしです。

◆かすかな希望が見えた楸瑛
大巫女って結婚できるんじゃん。
この上なくおめでたいポジティブシンキングの楸瑛なら、まだまだ追いかけそう。
珠翠も押されれば弱いかもね。

◆めちゃめちゃ元気な旺季
超リアリティー思考がなかなかいいです。
今回、紅州まで行って見せた抜群の行動力・決断力・カリスマ性は、きっと計算なのでしょう。
でも完璧すぎる脚本はない。
相変わらず晏樹にも命を狙われてるし。
次巻どう動くか楽しみです。

◆燕青かっこいいぞ燕青
そのまま姫さんさらっちゃえばいいのにー!
でも絶対そうしない燕青は、やっぱり秀麗の官吏で。
秀麗を最後の最後まで見届けるのは、邵可でも静蘭でもなく、やっぱりこの人のような気がする。
伊藤健太郎さんにぜひ「志美チャーン」って言ってもらいたいですね(笑)

◆劉輝…(泣)
どこ行くのよぉ~

◆静蘭…(泣)
あなたは一生秀麗のお守りでいいよ、もう。
てか秀麗からの手紙さっさと読みなさいよ!
でも内容は思い切りフツーだったみたいだけど(笑)

◆こちらも死にそうな悠舜
さて、誰をいつ裏切る予定なのでしょうか。
劉輝を裏切って旺季を王に立てるか。
旺季を裏切って劉輝の王座を守るか。
絳攸に渡したものとは?
もしかして姫家の印の指輪とか。
実はホンモノがあって、それを使って紅家(黎深込み)を動かして劉輝を守らせなさいね、とか絳攸に言ってたりして。
今回絳攸との会話が一切描かれていませんでしたが、もし悠舜がラスボスだったらどうなるのかとても楽しみですっ。

◆最終巻を前に、出番が(ほとんどor全然)なかった人たち
絳攸:悠舜との内緒話、教えてね。
皇葵:クビにはならないと思うよ。
清雅:秀麗の手柄を聞いて悔しがってたりする?
邵可:娘さん死にそうですよ~。
黎深:とっとと秀麗に「おじさんだよ」って言おうよ。
影月:そのまま茶州に永久就職かい?
蘇芳:借金はちゃんと返そうね。
鳳珠:まさか本当に戦争の支度してるの?
霄じーさん:ラスボスだったら爆笑してあげる。

全体として、縹家編終了、という感じがしました。
ただ最後の最後に英姫が出てきたのは、どう考えても納得がいかない。
伏線回収のための後付けとしか思えません。
それに羽羽を殺す必要はあったのでしょうか。
その下手人も、ちゃんと秀麗(蘇芳とか清雅とか燕青でもいいけど)は捕まえるんでしょうね。

勝手な憶測ですが。
秀麗が起きる直前までに、燕青や蘇芳たちが秀麗の「宿題」を全部片付け、塩・ニセ金・紅州産鉄炭・技術者などを横流しした張本人(旺季あるいは悠舜?)を正当に裁判にかけられるように証拠をきれいに全部そろえておいて、秀麗が起きてきたと同時に裁判が開く!みたいなことになってたりするのかしら。
で、その裁判では今まで忘れ去られてたような人たち(影月とか)が次々に証言台に上がったりしてさ。
最後の1日を使った秀麗は、そのまま死んでしまうか、あるいは薔薇姫(および仙たち)の最後の情けであと何十年か寿命を貰うとかさ。
(でもそれはないかも。自分の母親の命を貰ったことを悲しんでいたからね)

いずれにせよ、次巻は何と500ページという分厚い文庫本になるそうです。
(今回が約380ページだから…えらいこっちゃ)
しかも来月だし。
楽しみではありますが、アニメ化までされたこの作品、作者もさぞお疲れだと思います。
もし次の作品に出会えるのであれば、こういう難しい策略とか全く関係のない、軽~いタッチのラブコメなんか読んでみたいですね。

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