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彩雲国物語 第2シーズン 第三十四話 藍より青し

アニメ「彩雲国物語」を文章で見たい!という方のために。
(管理人のツッコミつき)


『』=モノローグ
ナレ:=ナレーション

キャストについては、公式HPを参照のこと

★第34話は秀麗が燕青&タンタンをつれて藍州へ出発するお話です★





◆◆◆

(前回のシーン)
十三姫の部屋の前で、立ち止まる秀麗。
秀麗「?…劉輝…」

十三姫「楸瑛兄様もいなくて、珠翠さんも行方不明で、秀麗ちゃんもいなくて、寂しいんでしょ」
劉輝「…うん…」


紅邵可邸。
劉輝がくれた桜の木の下に座り込んで。
秀麗「良かった…劉輝は、十三姫にああやって、本音が吐けるんだ…私がいなくても夜を一人で過ごさなくても済む…寂しい気持ちにならなくて済むんだ…」

(タイトル)

一人しゃがみこんでいる秀麗の傍にやって来たのは。
燕青「鶉の卵みてぇに、ちっちゃくなってるな」
(原作によれば、燕青は結局紅邵可邸にずっと居候していたそうです)
燕青を見上げて。
秀麗「別に泣いてないわよ」
燕青「そっか」
秀麗の傍に座り込む燕青。秀麗はしばらく黙っていたが。
秀麗「燕青、今度の国試は諦めて、私と一緒に藍州まで行ってちょうだい」
燕青「いいよ」(あっさり)
秀麗「……え……いいよって、燕青分かってるの?」
燕青「俺が国試受けに来たのは、別に何が何でも中央官吏になりたかったわけじゃねーもん」
秀麗「じゃあ何のために国試受けようと思ったの? 悠舜さん助けるためじゃないの?」
燕青「悠舜にゃ、俺なんて必要ねーよ、いまんとこ。でも姫さんは?」
秀麗「燕青が必要だわ……でも、やっぱりせっかく国試が受けられるのに」
燕青「ありがとう、燕青、とっても嬉しいわ、超ステキ!だろ? 二度目の機会はやんねぇぞ? どうする。俺が欲しい? 欲しくない?」
(伊藤さんグッジョブ!)
秀麗「……じゃあ、これで良かったら、あげる」
そう言って、ひとつの巻物を取り出す。燕青はそれを広げて。
燕青「御史台配属の任命書。御史台長官のハンコもちゃーんと押してあるな」
燕青は巻物をひらひらと秀麗の前に掲げて。
燕青「ずりぃなぁ姫さん、ちゃんと言わねぇつもり?」
秀麗はあきらめたように、頭を下げた。
秀麗「一緒に来てください」
燕青は嬉しそうに笑って。
燕青「了解。ところで姫さん、あんまり寝てないだろ」
思わず焦る秀麗。
秀麗「あ、あのね燕青」
燕青「やっぱりなぁ。ったく、静蘭は無理やり姫さん寝かせることはできねーからなぁ。甘すぎるにもほどがあるぜ。体は資本っつったろ」
燕青は秀麗の首に手刀を入れ、秀麗は意識を失う。

秀麗を寝かせて。
燕青「今のは不可抗力だからな。怒んなよ、静蘭」
静蘭「……殺す」(こ、怖い…)

外に出た二人。
静蘭「御史台の長官に呼ばれたらしいな」
燕青「さすが。耳早ぇな」
静蘭「直属の配下になれって、葵皇毅殿に勧誘されなかったか」
燕青「言われた。断ったけど」
燕青は木の根元に腰を下ろし。
燕青「だって俺の一番は、とっくに決まっちまったもん。もう他の誰にもつく気はねぇさ。お前がハッパかけたんだろ。なんでそんなしょっぱい顔してんの」
静蘭「条件反射だ。お前がより近くをうろちょろすると思うだけで、この顔になる」
静蘭は燕青に鋭い視線を向け。
静蘭「燕青、お嬢様を藍州から必ず無事に連れて戻れ」
燕青「…静蘭、俺、お前と姫さんが夫婦になりゃいいのにって言ったけど、あれ撤回な」
静蘭「! それはどういう意味だ!」
静蘭の額に、小石が当たる。
燕青「大事な女が一人でいるのまで、見守ってんなよバーカ。大体、王様はともかく、俺相手にまで譲ってんなよ。油断しすぎだろ。人生何が起こるかわかんねんだぜ」
去っていく燕青。



貴陽、城門近く。
劉輝たち一行は、ひそかに貴陽を出ようとしていた。
邵可は城門近くの人影に気づき、馬を止める。
待っていたのは、悠舜と静蘭。静蘭は邵可の姿に驚く。
静蘭「旦那様…どうして…」
しかし、劉輝の顔を見て、静蘭は事情を察する。
静蘭は邵可に頭を下げた。
静蘭「王を、よろしくお願いします」
邵可「ああ、大丈夫だよ」
悠舜「いってらっしゃいませ。我が君。どうぞご無事で」
劉輝は、頷くのがやっとだった。
邵可「では、行ってまいります」
一行を見送る、静蘭と悠舜。



御史台。長官室。
秀麗「はい?」
皇毅「極秘事項を何度も言わせるな。王が忍びで藍州に行った。十三姫とな。しかも正規の護衛は一兵も連れて行かなかった。行って、王を無事連れ戻して来い」
秀麗「もしかして、こうなると分かってて出立を待てとおっしゃったんですか?」
皇毅「さてな。ちなみに、何のために行くのかも明言しなかったようだな」
秀麗「分かりました。行ってきます」
皇毅「ついでに、この男の事も調べて来い」
一つの書簡を放り投げられ、受け取る秀麗。
皇毅「司馬迅。藍門筆頭司馬家の総領息子だった。将来を嘱望されていたが、今から5年前、司馬迅が21歳の時、実の父を殺害。いかな名門司馬家の御曹司と言えど、極刑は免れん。たとえ十三姫の許婚だった男であろうともな」
秀麗「この人がどうかしたんですか。5年前ならとっくに処刑されて」
皇毅「おかしな奴だな。牢の中の幽霊を調べてきたのはお前だったはずだが」
秀麗「…!」
皇毅「死刑が確定して、なおかつ腕に覚えのある囚人を選りすぐって、誰かが兇手に仕立てているのではないか…この司馬迅にぴったり当てはまるとは思わないか」
秀麗「それは…」
皇毅「万が一、生きている可能性があるならば事だ。誰が逃がしたのか。藍家が関わっているか否か」
秀麗「関わっていたら…?」
皇毅「藍家を引きずり出せる。王の妃となる十三姫暗殺を企んだ兇手と関係があるとすれば、直接関わった者は極刑を下せる」
秀麗「!」
皇毅「ここらで紅藍両家を締めておきたいからな。あの二家は財産と権力を武器に、時に法規を無視し、何かとやりたい放題するきらいがある。元々お前が調べてきた案件だ。王探しの合間にしっかりやってくるんだな」
秀麗「分かりました。行ってきます」
部屋を出て行こうとする秀麗に。
皇毅「別に帰ってこなくても構わんぞ。むしろ帰ってくるな」
秀麗「絶対帰ってきますよ。藍州のお土産、何がいいですか?」
皇毅「では、藍州の名物、藍鴨の卵を土産にしろ」
秀麗「鴨の卵?」
皇毅「塩分を含ませた泥に漬け込んだ卵は、酒によく合うんでな。せっせと漬け込んで持って帰って来い」
秀麗「あの、長官、私仕事で行くんですけど。漬物してる余裕なんて」
皇毅「それから猿の頭に似た喉頭茸というきのこがある。山で取って来い。見つけるまで帰ってくるな」
秀麗「(あのねぇ…)」
皇毅「最後に一つ」
皇毅はトン、と指で机を叩いた。
皇毅「もし王が九彩江に入ったら、追わなくていい」
秀麗「九彩江、ですか」
皇毅「どういう場所かは現地で調べろ。いいか、追うな。これは命令だ。破ればクビだと思え」
(あれ? 皇毅の信念うんぬんのやり取りは?)



秀麗は出立の支度をするために回廊を走る。

秀麗『劉輝…一刻も早く追いかけなくては』

途中、清雅とすれ違う。
すれ違いざま、清雅がにやりと笑った。
それが何を意味するかは…
(原作によれば、秀麗が藍州から帰ってきてから明らかになるそうです)



そして秀麗たちも貴陽を出る。
荷馬車の御者台から燕青が声をかけた。
燕青「なあ姫さん、邵可さんと静蘭には?」
秀麗「手紙を残しておいたわ。顔見てから行きたかったけど、時間がないから仕方ないわね。ごめんねタンタン、急で」
(父ちゃんはもう出かけてるよ秀麗)
蘇芳「まあ、何となく予想はしてたから」
ふと、蘇芳は馬車の外の何かに気づいた。
蘇芳「げえっ、やべえ、燕青、速度上げてくれ!」
燕青「?」
蘇芳「早く! 早く早く早くー!」
秀麗が外を見てみると。
淵西(蘇芳父)「蘇芳ー! 見送りに来たぞー!」
秀麗「! 燕青、止めて!」

馬車を止めて。
淵西「たくさんおにぎりを作ったぞ。皆さんと食べなさい。旅は疲れるから、ちょっとしょっぱめで、梅干も入れて、あ、お母さんのダシ巻き玉子もあるぞ」
淵西は秀麗を見て。
淵西「本当にあなたにはお世話になりっぱなしで」
秀麗「あ、いえいえ、こちらこそお世話に」
蘇芳「あー分かった、分かったから、親父、早く帰れ」
淵西「くくっ(泣)…お前が仕事で藍州まで行くほど立派になってお父さん嬉しいぞー。お前がいない間、お父さんもちゃんと働いて、秀麗さんに借りた賠償金をちょっとでも返せるように頑張るからな。お母さんもこっそりどっかから見てるぞ。出掛けに見たら部屋にいなくてな」
その言葉に蘇芳はきょろきょろ見回すと、確かにこっそりこちらを見ていた母親が。
思わず頭を抱える蘇芳。
淵西「なにとぞ息子をよろしくお願いいたします。道中お気をつけて」
秀麗「ありがとうございます。行ってきます」

馬車を進めながら。
燕青「いい親父さんじゃん。ん?」
頭を抱えている蘇芳。
秀麗「さあ、行くわよ、藍州へ」
(秀麗の衣装、なかなか可愛いです)



その、藍州。九彩江へ向かっているのは。
隼「藍州か…久しぶりだな。まさか戻ってくることになるとは…」
取り出したのは、金の刺繍が施された眼帯。
それを取り付けて。
隼「大丈夫か、珠翠」
珠翠「…何とか」
同行しているのは、珠翠。
隼「その暗示、解く方法は本当にないのか」
首を振る珠翠。
珠翠「暗示が解けないほうが、あなたにとっても使い勝手がいいでしょう?」
隼「命令無視して、勝手にけんか吹っかけまくる配下なんてごめんだね。それに俺は、縹家の手下じゃないってのに、まったく顎で使ってくれるぜ。あんたを九彩江まで送れなんてな」
珠翠「九彩江……昔、蒼玄王が妹の蒼遙姫と一緒に、この地で百八の妖を退治し、宝鏡に封じ込めた。でも宝鏡は耐え切れずに割れてしまった。そこで蒼遙姫が二胡を奏でると、飛び散った鏡のかけらは次々と湖になり、あふれ出ようとする百八の妖をそれぞれの湖に封じ込めた。その蒼遙姫が初代縹家当主」
(説明しながら、隼と珠翠は船に乗って九彩江へ向かっていきます)
隼「あんたはどうして素直についてきたんだ?」
珠翠「暗示がある限り、どこにいても同じだもの。瑠花様が私の九彩江行きを望んでいるなら、どうあってもそうなるわ。なら、強制的に行かされるより、自分の意志で行く」

隼「九彩江に入ったぜ」
珠翠は船を下りた瞬間、崩れて膝をついた。
珠翠「!」
隼「おい、大丈夫か?」

珠翠『瑠花様が来てる…!』

隼「おい」
珠翠「お願い、もし、私が……時は、殺して…」
珠翠の目から、感情が消えた。



ナレ(邵可):
藍楸瑛も、九彩江を目指していた。
藍家の総本山が、藍州州都玉龍ではなく、この九彩江にあると知る者は少ない。



屋敷の門で待っていたのは。
龍蓮「楸兄上、来たのか」
(あら、割とふつーの格好なのね龍蓮)
楸瑛「ただいま、龍蓮」
龍蓮「ああ。お帰りなさい」

楸瑛『龍蓮が“お帰りなさい”? よほど秀麗殿と影月君に仕込まれたな』

龍蓮「花菖蒲の剣がないな」
楸瑛「ああ、返してきたからな」
楸瑛は龍蓮の頭に手を置いて。
楸瑛「龍蓮、余計なことはするなよ。これは私の問題だ」
龍蓮「分かった。楸兄上がそう言うのなら。ところで雪兄上はいないぞ。玉華義姉上ならいるが?」
楸瑛「!!」
楸瑛はくるりと踵を返す。龍蓮ははっしと楸瑛の肩をつかんで。
龍蓮「どこに行くのだ愚兄」
楸瑛「に、二百年後出直してくる。やっぱり今度の問題はお前が解決してくれ! 任せたぞ弟!」
龍蓮「情けないぞ愚兄! いい加減覚悟を決めたらどうだ。何なら特別に即興勇気ビンビンの曲を吹いてやる!」
楸瑛「それを言うなら勇気リンリンだろ! 槍が降ろうが子豚が降ろうがパンダが降ろうが、何が何でも帰ってみせる!」

その時。
「あら、帰ってしまうの?」
楸瑛「…!」
恐る恐る声がしたほうに視線を戻す楸瑛。そこには。
「お帰りなさい、楸瑛さん」
楸瑛「玉華義姉上…」
(なぜ楸瑛が逃げようとしたのかは、原作を知っていないと分かりにくいかも)

龍蓮「大自然が私の笛を呼んでいる」
とっととどこぞへ出かけてしまった龍蓮。



屋敷に入って、朝食を待つ楸瑛。どこか悔しそう。
(なぜか髪を下ろしています)

楸瑛『後で見てろ龍蓮。秀麗殿と影月君に、お前のあれやこれやを暴露してやる』

聞こえてくる、朝食の支度の音。
楸瑛「変わらないな…ここは」
懐かしい思い出に浸る楸瑛。

(楸瑛の回想)
玉華『こんないいお天気に外に出ないでどうするの? 楸瑛さん護衛に来てね』
ついていく少年の楸瑛。

湖のほとりで玉華を追いかけながら。

玉華『そばかすは気になるけど、お日様のほうが好きだから仕方ないわ』

(回想終わり)

玉華「楸瑛さん、朝ごはんが出来ましたよ。召し上がってくださいな」
目の前に並べられたおかずの一つに気づく楸瑛。
楸瑛「義姉上の、甘い玉子焼きですね」
玉華「前に楸瑛さん、私のことふわふわの卵焼きみたいって、ほめてくれたことがあったでしょう?」
楸瑛「(照れくさそうに)覚えてらしたんですね。ああ、でも確か雪兄上も同じ事を」
玉華「同じ言葉でも雪那さんのはね、今度の父の相手は、また玉子焼きみたいに平凡な女だなって、鼻で笑っておっしゃったの」

楸瑛『運命の出会いがそれ…?』

玉華「もう頭に来て。こうなったら、絶対雪那さんたちの新しいお母さんの一人として、息子たちのいじめに負けないようにしようと心に決めたのです。徹底抗戦です」
楸瑛「でも結局は、雪兄上の母ではなく、奥さんになったんですね、義姉上」
玉華「そうなの、けんかばかりしていたのに本当におかしいわ。特に楸瑛さんのことでやりあったものよ」
楸瑛「え? 私のこと? な、何か…」
玉華「あなたと一緒に出かけると、その度にかんかんに怒って。楸瑛を君の毒牙にかけるなとか、幼いのにあちこち連れ回すなとか、行くならなぜ私に声を掛けないとか」

楸瑛『それって…』

玉華「一緒にいれば嫌味しか言わないのに、楸瑛さんと一緒のほうが楽しいに決まってるじゃない」

楸瑛『雪兄上は、私に嫉妬していた…?』

玉華「それでね、まだあるのよ」
思わず笑う楸瑛。

楸瑛『あの兄上を普通の男にしてしまえるのは、姉上しかいない』

玉華「どうなさったの、楸瑛さん」
楸瑛「いえ」

楸瑛『兄上は、悪戦苦闘して、その末に運命を自分で引き寄せてこの人を妻にしたのだ』

楸瑛「義姉上、幸せですか」
玉華「……内緒ね。雪那さんたちに聞かれると、絶対図に乗るもの。幸せよ」
にっこりと笑う玉華を見て。

楸瑛『私は兄上に負けたのだ。それならいい。それなら、仕方がない』

玉華「楸瑛さん、大事な人が出来たのかしら」
楸瑛「えっ」
玉華「そんなお顔をなさってるもの。その扇の女性かしら」
玉華は楸瑛の懐から、扇を抜き取った。
玉華「素敵な扇ね。きっとこの扇と同じくらい、素敵な女性なのでしょうね」
楸瑛「とても。いつも怒らせてばかりですが」
玉華「あらあら、それではこれから、たくさん頑張らなくてはダメね」
楸瑛「ええ、そのつもりです。だから帰ってきたんです」
玉華「文にしたためてくださった資料は、全て揃えてあります。必要なものがおありならご遠慮なく」
楸瑛「では義姉上、縹家の社に、誰か巫女でも入りましたか」
玉華「そうなの、雪那さんがいらっしゃらないのも、ご挨拶に行っているからなのよ」
楸瑛「兄上じきじきに?」

楸瑛『相手は縹家の当主か、それに匹する身分の高い人物ということか』

楸瑛「雪兄上から何か伝言はありますか」
玉華「いただいております。会う気はないと」
楸瑛「待ちます。義姉上、貴陽から入る全ての情報を、常時私に回してください。特に、紅秀麗と王に関する」
玉華「かしこまりました。雪那さんたちはとても手ごわいわ。お頑張りなさいな」



藍州へ向かう船の上。
蘇芳がかなりグロッキーになっている。
(オエオエ言っています)
秀麗「タ、タンタン大丈夫?」
蘇芳「なんであんたらはケロケロしてんだよ。おえ~」
秀麗「何とかならないかしら。ご飯だって全然食べてないし」
燕青「じゃあここで、俺の頼りがいのあるところを見せるかなぁ」
そう言って、燕青は蘇芳の頭に一発!
秀麗「え、燕青!」
蘇芳はあっけなく気絶。そのまま柱に縛り付けられる。
燕青「寝てるほうがマシだろ。体力も温存できるから、ちょっとの飯でも生きられるぜ。名づけて、冬のクマさん戦法! こうやっときゃ、川に落っこちることもないし」
ふと、川に流されていく何かに気づく。
燕青「なんで饅頭流してんだよ! もったいねぇ!」
秀麗「バカ、やめなさい燕青!」
その時、船が音を立てて揺れ始めた。
難所へ差し掛かったらしい。
燕青「急に流れが速くなったな」
客「ここは昔から船の難所で、よく人が死んだんだ。ちょっと前までは、川を沈めるための生贄を放り込んで、川の神に祈ってたんだが」
秀麗「ええ!?」
客「数十年前、一人の監察御史が、人を生贄にするなどばかばかしい、饅頭で十分だって、食べていた饅頭を放り込んだら、みるみる波が治まった」
燕青「へえ」
客「それからここらへんじゃ、生贄をやめて、人型の饅頭を流すことにしたんだ」
口笛を吹く燕青。
燕青「やるじゃん」
秀麗「あの、その人の名前知ってますか」
客「名前? そこまでは知らないね」
船が大揺れに揺れ、水が蘇芳にかかる。気がついた蘇芳。
客「これからだよぉ!」
蘇芳「え?」
巨大な渦が目の前に!
燕青「姫さん、しっかりつかまってろ!」
秀麗「うん」

蘇芳のむなしい叫び…

さて、船は無事に難所を抜けられるか!?

次回予告:
うわー! タンタンが落ちたわ! 早く拾って!
え? 縄で縛ってあるから大丈夫?
あホント、船に引っ張られているわ。
さあ、もうすぐ藍州州都、玉龍に着くわよ!

(次回第35話は、「危ない橋を渡る」です)

だいぶ原作をはしょっております!
楸瑛を含む藍家の事情についてほとんど説明がないので、原作を読んでおられない方いまいちよく分からない部分もあるかと思いますが、原作に全部書いてあります。
パンダと戯れる劉輝まで、もうちょっと!










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