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彩雲国物語 第2シーズン 第三十二話 後ろ髪を引かれる

アニメ「彩雲国物語」を文章で見たい!という方のために。
(管理人のツッコミつき)


『』=モノローグ
ナレ:=ナレーション

キャストについては、公式HPを参照のこと

★第32話は楸瑛出ずっぱりのお話です★





◆◆◆

死んでいる孟侍郎を見て。
秀麗「十三姫と私は、本気で暗殺して構わない…」

(回想)
隼「行くところがある」
(回想終わり)

気づいた秀麗。
秀麗「燕青! 一緒に後宮に来て。清雅は牢城に行って!」
清雅「牢城だと?」
秀麗「タンタンもいるから」
そう言って、秀麗は燕青と一緒に飛び出していく。
清雅「…ちっ」

(タイトル)

桃仙宮の広間で、一人待っている十三姫。
片隅には縛り上げた兇手たち。
そこへ、花菖蒲の剣を手に楸瑛が現れる。
十三姫「遅いわよ、楸瑛兄様」
楸瑛「真打は最後だろ? ちょっと人を探しててね」
十三姫「王様なら、何があっても来ないでって言ってあるわよ」
頷く楸瑛。



そのころ劉輝と言えば。
一人で刺繍をしていた。
(かなり真剣です)



後宮に向かって走っている秀麗と燕青。
秀麗「燕青急いで! 十三姫が危ないわ」
燕青「(楽しそうに)はいよ!」
秀麗「相変わらず、緊張感がないわね」



牢城では、兇手たちが牢破りをしようと戦闘が繰り広げられていた。
怯えている蘇芳。
蘇芳「うわぁ…ホントに襲ってきたよぉ……あ?」
視線を上げると、こちらに向かってくる一団。
先頭を切っているのは。
清雅(馬上)「なるほどな。混乱に乗じて、仲間にする死刑囚を脱獄させようってことか。秀麗はこれを予想していたのか……一人残らず捕縛しろ!」
兵「はっ!」



桃仙宮。
深刻そうな十三姫の頭を、優しく撫でる楸瑛。
二人同時に、気配に気づく。
部屋に入って来た一人の男。
楸瑛は剣を手に立ち上がる。
楸瑛「…迅」
隼「違う。隼だ」
十三姫「ふざけんじゃないわよど畜生! こんなところでなにしてやがんのよ! 何であんたが来んのよ! どうして!」
隼「分かってるから待ってたんだろ?……蛍」
十三姫「!」

(十三姫の回想)
迅「名前がつまんねぇ? んじゃ俺がつけてやる。蛍みてぇな女だから、蛍でいいだろ」
十三姫(幼年)「蛍?」
迅「そうだ。蛍だ」
(回想終わり)

ぽたぽたと涙が落ちる。
十三姫「ふざけんじゃないわよ。のこのこ出てくるにしても、兇手(ころしや)はないでしょ、兇手は」
隼「俺はもう、司馬家の人間じゃない。司馬迅は死んだんだ。もうどこにもいない」
十三姫「…」
楸瑛「違うな。迅」
進み出る楸瑛。
隼「何が違う」
楸瑛「お前は司馬家の人間だ。兄たちもそう思っている。だから、お前が貴陽に来ているこの時期に、十三姫を選んで後宮によこした。王の妃にするために」
隼「王、か…いい王様だよな。蛍を嫁に取るって聞いて、どんな男かと見に行ったが、気配に気づいたくせに殺気がないからって放って置かれたよ。あの王様なら、幸せになれると思うぜ。蛍も……お前も」
楸瑛「!」
隼「俺には分かる。お前が何を望んでいるか」
楸瑛「…だから秀麗殿のところへ行ったのか」
隼「蛍と同じくらい元気で賢いお嬢ちゃんだよな」
楸瑛「…迅、藍家筆頭家老(字不明)司馬家のかつての総領息子が、官吏殺しの兇手の頭領だと知られれば」
隼「藍家にも波及する、か…御史台に知られれば、藍家の弱みを握られることになる」
楸瑛「そこまで分かっていながら」
隼「言ったろう、俺はもう司馬家の人間じゃない。司馬迅は死んだんだ。5年前に処刑された。そうだろう。今の俺は、ただの隼だ」
十三姫「!」
楸瑛「隼、その名を誰に貰った」
隼「はっ、言うわけないだろう。昔からどっか抜けてるよなぁお前」
楸瑛「私の親友だった迅は死んだというなら、迅の言葉を吐くな!」
剣を抜く楸瑛。同じく武器を構える隼。
隼「その通りだな。ようやくやる気になったか、楸瑛!」
構える十三姫に。
楸瑛「兇手を見てろ。あいつが何を言おうが、そいつらを逃がすことが目的だ」
隼「ちっ、惑わされないよな」
楸瑛「お前の目の前にいるのは、誰だと思っている」
隼「俺が認めた唯一の男。ま、俺よりは劣るけどな!」
一気に踏み込む隼。
楸瑛「試してみろ!」
迎え撃つ楸瑛。
激しく武器を交し合う二人。
隼「黒家の癖が入っているな、楸瑛。いい上官に鍛えられたみたいだな。悪い癖が治ってはるかに強くなった」
楸瑛「私が強くなったんじゃなくて、お前が弱くなったんじゃないのか」
隼「そういうことは勝ってからほざけっての!」
二人の戦いを見ている十三姫。
その後ろに忍び寄る影。それは。
十三姫「!!」
狐の面をつけた女性の兇手。楸瑛と隼もそれに気づく。
十三姫も剣を両手に応戦する。
十三姫「何て強さ」
その時、十三姫が振り上げた剣で、狐の面の紐が切れる。
面の下は。
十三姫「珠翠さん!」
楸瑛「珠翠殿!」(二人の台詞はかぶってます)
感情のない目の、珠翠。
珠翠は問答無用で十三姫に襲い掛かる。
楸瑛「珠翠殿」
隼「やめろ! まずあいつらの縄を解け!」
十三姫の剣がはじかれる。
珠翠がまさに十三姫を殺そうとしたその時、二人の間に棔が投げ込まれた。
燕青「どうやら間に合ったようだな」(王道です)
駆けつけた秀麗も、珠翠に気づく。
秀麗「珠翠!」
その声に、珠翠が反応する。
珠翠「秀麗様…主上…申し訳、ありません…もう、お側には…」
秀麗「…!」
珠翠の目から、涙が落ちる。
珠翠「邵可、様…」
十三姫「…!」
珠翠は窓から飛び出していってしまう。
楸瑛「珠翠殿…」
楸瑛は剣を隼に向けて。
隼「迅! どういうことだ。答えなければ殺す!」
隼は秀麗と燕青を見て。
隼「ここまでだな」
隼は楸瑛の剣をはじき返し、守衛がひるんだ隙に窓から逃げようとする。
十三姫「迅!」
十三姫の声に、隼は一瞬止まり。
隼「…俺を始末したいなら、追いかけてくればいい」
そう言い残して、隼は消えた。



庭園の中で、倒れていた珠翠を見つけた隼。
珠翠を抱き上げたその時、ふわりと空気が揺れ、背中に恐ろしい気配が(ホントに恐ろしい!)
邵可「…死にたくなければその娘を置いていくことだ」
(目開いてます!思っきり開いてます!超怖いっ)
隼「あんたが黒狼か…本当にまだ城にいたんだな。この女を置いていってどうなる。また同じことの繰り返しだぜ。この女の暗示、生まれた時から仕掛けられたものだって聞いてる。一度発動したら、二度と自由はない。死ぬまで操られる。城においておくより、俺と一緒にいたほうがいい。俺なら止められる。誰かを殺させないでいてやれる」
邵可「なぜこんな馬鹿な真似をしている」
隼「(鼻で笑って)ほかならぬ黒狼に言われるとは思わなかったな」
邵可「私は迷わなかったが、君は迷っている。上の指令を受けても十三姫を、かつての婚約者を殺したくなかったから、藍楸瑛をわざと呼んだのだろう。迷うぐらいならやめておけ」
隼「…何でもお見通しか。だが裏切るつもりはない」
邵可「かつての婚約者と親友を捨てても…?」
隼「司馬迅は死んだんだ。死んだ人間が、捨てるも何もないさ。だが幽霊でも出来ることが一つくらいはあるもんだ」
邵可「できること…?」
隼「ああ。それをしたら終わりかな。もう行っていいか?」
邵可はしばらく黙っていたが。
邵可「…今は預けておく。大切に扱え」
隼「分かってるよ。俺もなるべく、暗示を解く方法を調べてみる」
雨が、降ってきていた。



ところ変わってこちらは御史台。
報告を読んでいる葵皇毅。
前に立っているのは秀麗と清雅。
皇毅「誰かが、何年も掛けてそっと死刑囚を掠め取り、兇手として利用しようとしていた…そういうことか」
秀麗「はい。死刑を免れるのと引き換えに兇手にする。それが、牢で死んだ幽霊が出るという噂の正体です」
皇毅「兇手を見た者は、死刑になった者の幽霊だと思った、というわけだな?」
秀麗「はい。孟兵部侍郎も、その一味だったと思われます。もちろん、死刑囚を引き抜くのは、他の誰かがやっていたとは思いますが」
その誰かとは、やはり…

秀麗『でも…孟侍郎は口を封じられた…まだ終わってはいない。裏に、誰かがいる』

秀麗「葵長官」
皇毅「差し出がましいことを言うな」
秀麗「…まだ何も言ってないです」
皇毅「この件はここで終わりだ」
秀麗「しかし」
皇毅「捕らえた兇手の下っ端ごときでは、裏の背後関係までは知るまい。兇手の親玉と話したそうだな」
秀麗「…はい」
皇毅「その男、藍家に関係する人間だな」
秀麗「!」
しばしの沈黙の後、答える。
秀麗「違います」
皇毅「なぜそう言いきれる」
答えられない秀麗。
皇毅「紅秀麗、私情と先入観を挟むなら即刻クビにする。家族だろうが恋人だろうが、頭から疑ってかかるのがこの仕事だ」
秀麗「上司も、ですか? 私の上司も、牢城や裁判に絶大な影響力を持っています。もしかして一味かもしれません」
皇毅「当然だ、疑え。お前の上司は貴様よりはるかに経験豊富で、証拠を隠すのがうまい。目を皿のようにしているんだな。この件はこれで終わりだ。孟侍郎は地方官を子飼いの兇手で暗殺した挙句、娘を後宮に入れようと、十三姫暗殺を画策、失敗、急死。それで仕舞いだ」
秀麗「待ってください!」
皇毅「私が終わりだと言っている。受け入れられないのなら官吏を辞めろ。それか、私より上になるんだな」

その後、皇毅は清雅に。
皇毅「報告をしろ」
清雅「はい。孟兵部侍郎の別件ですが、死刑囚と同じですね。軍律違反で処罰された武官などから、使えそうな奴を兇手として横流ししていたようです。どうやら孟侍郎は、勝手にどこぞの兇手を動かして、誰かの怒りを買って、始末されたようですね」
皇毅「お前も上に手を伸ばすつもりか」
清雅「やるにしても、あの女よりはよっぽどうまくやりますよ」
部屋を出て行こうとする清雅に。
皇毅「あの娘は牢城の死刑囚に、お前は軍律違反の武官に目をつけた。なかなかいい勝負だな」
清雅「…面白いじゃないですか」
部屋を出て行く清雅。

皇毅『どこかで、誰かが飼っている兇手の集団が出来つつある…かの風の狼を真似するように』



後日。
腰に花菖蒲の剣を刷いて、劉輝との待ち合わせ場所へ向かう楸瑛。
その途上で出会ったのは。
楸瑛「…絳攸、仕事は」
絳攸「抜けてきた」(久しぶりじゃのう)
絳攸は楸瑛に向き直り。
絳攸「どうするつもりだ」
楸瑛「……絳攸、君と私の決定的な違いは何だと思う」
絳攸「馬鹿言え。どこもかしこも違うだろ」
楸瑛「そうだね。私は藍家の人間だけど、君は紅家に属してはいない、ということだよ」
絳攸「…」
楸瑛「君にあって私にない武器だ。君は紅家の人間ではないが、私は生まれた時から藍家の人間なんだ。絳攸、私はもう心を決めた。君は王の側にいればいい。でも、私はもう無理なんだ…」
(楸瑛と劉輝の美し~い思い出のシーンが流れマス)
楸瑛「この2年…たった2年…とても長い2年…楽しかったね。でも、それだけでは駄目だったんだ」
去っていく楸瑛。
それを見送ることも出来ない絳攸。



劉輝の前に膝をついて。
楸瑛「お約束どおり、お手合わせを願えますか、主上」
頷く劉輝。
(ギャラリーがたくさんいます。旺季、霄大師、宋太傅、黒・白大将軍、静蘭、悠舜そしてリオウ)

楸瑛『何度…何度私は王に、こんな顔をさせていたのだろう。
何度、真夜中にため息をつかせてきたのだろう。
何度、私はこの優しい王を、傷つけてきたのだろう』

楸瑛「行きます」
剣を交える二人。
(しかし劉輝、あんたそんな格好(普通の王様の服装です)でよく剣が振るえるねぇ)
楸瑛の動きに。

静蘭『劉輝は本気だが、藍将軍は本気になりきれてない…この期に及んで』

結局、劉輝は楸瑛の剣を振り切って。
楸瑛「…私の負けです。これが答えです。主上。私はあなたにふさわしくありません。妹の十三姫をどうか、お側にお召しください。藍の名と共に」
楸瑛は剣を鞘に収め、膝をついて劉輝の前に差し出す。
楸瑛「御君より賜りましたこの花菖蒲、至らぬこの身には、あまりにも過ぎたものだったようです。藍楸瑛、今この時を以って、花及び左羽林軍将軍職を返上し、藍州への帰還を願い奉りたく存じます」
劉輝は楸瑛の手から剣を受け取り、かわりに小さな布をその手に乗せた。
劉輝「汗だくのお前を見るのを、最後にしたくはないからな」
立ち去りながら。
劉輝「好きにしろ」

静蘭『…終わったか』



事件が片付いて。
桃仙宮にいる十三姫。
せっせと仕事をしている蘇芳と、考えている秀麗。
府庫でたたずむ邵可(ただし後姿)
相変わらず迷っている絳攸。ふと、花菖蒲の群生を目にして。
絳攸「……」
再び歩き出す。



劉輝は一人、執務室で窓から空を眺めている。

楸瑛『主上』

劉輝「!」
声をかけられたような気がして振り向くが、それは幻。
悲しげにため息を落とす。
そこへ、静蘭と共に悠舜が現れて。
劉輝「…慰めは要らぬぞ」
悠舜「では、何が欲しいですか」
空の手を、見つめて。
劉輝「…藍、楸瑛」
悠舜「あなたの望みをかなえましょう。我が君。そのために私は来たのです」
劉輝は、ぐっと手を握り締め、悠舜に告げる。
劉輝「悠舜、朝廷を頼む!」
悠舜「…かしこまりました」

劉輝『余は、欲しいものは自分で取りに行く。取りに行ける。藍楸瑛!』


次回予告:
藍将軍、お元気で。
…て大変、清雅が城門や関所に手を回してるわ。
藍将軍を捕まえて、兇手との関係を問いただすつもりね。
清雅の思い通りにさせるものですか!
(次回第33話は「月日変われば気も変わる」です。またまたいろんなキャラが登場しそうです♪)
(本放送では第33話の放送の間に声優インタビュースペシャル(これも3回目)があります)

というわけで、劉輝の自分探しの旅がはじまります。
原作小説の最新刊まで、何とかたどり着きました。
パンダと戯れる劉輝も見られそうです。
この様子だと、第2シリーズは第1シリーズと同じく39話で終わりそうですね。










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