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彩雲国物語 第1シーズン 第三十一話 掃きだめに鶴

アニメ「彩雲国物語」を文章で見たい!という方のために。
(管理人のツッコミつき)


『』=モノローグ
ナレ:=ナレーション

地上波再放送(金曜深夜)にあわせてレビューしています
キャストについては、公式HPを参照のこと

★第31話はいよいよ秀麗が茶本家に乗り込むお話です★




◆◆◆

ナレ(邵可):
全面封鎖された茶州州都琥璉に、穏便に入った秀麗たちは、潜伏先で朔洵からの手紙を目にした。
茶家当主就任の儀式への招待状である。
一方克洵は、祖父の仲障と兄朔洵を止めようと決意したが、必死の訴えもむなしく、牢に放り込まれてしまった。



地下牢へ入れられた克洵。
ふと、自分と同じ牢に別の気配を感じる。
克洵「ち…父上?」



柴彰の姉、柴凛の屋敷。
燕青「やっぱり行くのか、姫さん」
秀麗「招待状までもらったしね。それにつぼみも取り返さないといけないし。あの男のところに行くわ」
静蘭「しかしお嬢様」
影月「そうですよ秀麗さん、危険です」
秀麗「心配してくれてありがとう。でも、私は…」

朔洵『忘れないで。私は君を愛している』

劉輝『忘れないでくれ。私がそなたを愛していることを』

(あれ、“余”じゃなかったっけ)

秀麗「あの男と、ちゃんと向き合わねばならないの」
静蘭「お嬢様…」
影月「……」

ふと、静蘭と影月は気配を感じて立ち上がる。

入り口のところに、茶朔洵が立っていた。

朔洵「迎えに来たよ」
秀麗「……!」
影月「いつの間に」
秀麗「随分早いのね」
影月「この人が朔洵さんですか…きれいな人ですねー」
静蘭「いいのは顔だけです。アメあげると言われてもついてっちゃだめですよ」
影月「静蘭さん、僕そこまで子供じゃ…」
柴彰「(そろばんをはじきながら)姿絵を売りさばいたら結構いい収入になりそうですね、ふふ」
燕青「やめろ彰! マジに計算すんな。ったく、状況分かってんのかぁ?」
朔洵と向き合う秀麗。いきなり、くすくす笑い出す。
静蘭「お嬢様」
秀麗「行くわ。招待状をありがとう」
朔洵「良かった。嬉しいよ。まだ君に、飽きてないようだ、私は」
朔洵は差し出された秀麗の手に口付けを落とす。
その朔洵に向かって放たれた短剣。
それを軽くよけて。
朔洵「危ないな小旋風」
静蘭「失礼。目障りなハエがいたのでつい」
朔洵「口も腕も悪くなったね。いらぬ苦労をしたのかな、かわいそうに」
静蘭「どこかの遊びほうけて脳みそまで腐りきったバカ殿のようにならなくて、幸いでしたよ」

氷の沈黙。

影月「うわ、静蘭さん怖い。でも朔洵さん全然動じてない。二人ともすごいなぁ。僕ももっと頑張らなくちゃ」
柴彰「何を?」

秀麗「何してんの? 行くんでしょ?」
秀麗はさっさと行こうとしていた。
秀麗「じゃみんな、せっかく迎えに来てくれたから、行くわね」
朔洵「じゃあね、小旋風」
思わず追いかけようとする静蘭を、燕青が止める。
秀麗「つぼみ、絶対返してもらいますからね」

去っていく朔洵と秀麗を見送りながら。
燕青「はあ~あ…ついに掃きだめから鶴が飛んでって、野郎だけになっちまったよぉ」
そして静蘭に。
燕青「えらかったぞ静蘭。よく我慢したな。かいぐりしてやる」
静蘭「いらんわ」



金華。城にたどり着いた曜春。
曜春「ここが金華の偉い人のお屋敷でござるな。よっと!」
身軽にくるりと屋根からぶらさがって。
曜春「琥璉に入る時は、金華の偉い人に一言言っておいてという燕青殿の依頼、果たすでござる!」

書類を見ている由准。隣には柴進も。
お茶を持ってきた香鈴。
香鈴「どうぞ」
由准「ありがとう」
香鈴「(柴進に)どうぞ」
と、突然。
曜春「こんばんわー!」
柴進は思わず剣に手をかける。
書庫に、小さな人影があった。
曜春「夜分遅くに失礼しまーす! 拙者は、茶州の禿鷹の副頭目、曜春と申す者でござそうろう」
香鈴「由官吏…」
由准「ええ、私のお客様のようです」
曜春「ああ、そのまま。足がお悪いなら、座ったままでよいでござるよ」
香鈴「え?」
由准「よくお分かりになりましたね」
曜春「足に怪我をした野鹿そっくりでしたので」
笑う由准。
由准「浪燕青から伺っております。よくいらっしゃいました。高名なる茶州の禿鷹、副頭目、曜春殿」
照れる曜春。
曜春「そ、それがしは、副頭目で、修行中で、高名ではないでごわす。ああ、でも兄ちゃん…翔琳お頭はちゃんとご高名でござそうろうですから」
香鈴はそんな曜春にお茶を入れる。
香鈴「どうぞ」
曜春「ありがとう、ござる」
一気に飲み干して。
曜春「ふう、ご馳走様でござった。ようやくひと心地がついたでござる」
曜春は由准へと歩み寄り。
曜春「あなたが一番偉い人であらっしゃいますか?」
由准「はい。この金華では、私が一番高い位を拝命しております」
曜春「なんとお若いのにご立派な」
由准「お褒めに預かり、大変光栄です。それでお頭殿と茶春姫殿はいかがなされました」
曜春「先に琥璉に向かったのですじゃ」
由准「…琥璉は今封鎖されていて、そう簡単には入れないはずですが」
曜春「とってもかっこいいお兄さんが、木簡を下さったのでござるよ。そしたら、春姫殿が、これで大丈夫、琥璉に入れると…」
由准は少し考える。
曜春「青くて、龍や蓮の絵がある木簡だったですじゃ。都には感心な若者がいるですじゃなぁ」
由准「その方のどこに感心なさったのか、伺ってもよろしいですか?」
曜春「あのお衣装です! 羽とか、色合いとか、形とか、斬新ですごーくかっこよかったんですー!」
香鈴「あの、その人って、笛を持っていませんでしたか?」
曜春「ええ、素敵な音色を奏でていたでござる」
由准は柴進にささやく。
由准「もしや藍家の…」
柴進は頷く。
曜春「垢抜けた都人というのは、とても素敵でござるなー」
由准「そうですか。でもそれは、都人がどうという次元ではなく、かのお方の場合は、ご自身そのものが斬新なんだと思いますよ」
こくこくと頷いている香鈴。
(さすが由准殿、よいフォローじゃ)



琥璉の入り口。
翔琳は“斬新なファッションの都人”からもらった木簡で、城門を通過。
翔琳「春姫殿、茶州州都琥璉に入ったぞ。あの素敵なお兄さんの木簡のお陰だ。さて」
ふと、翔琳はかがみこむ。
翔琳「馬のひづめのあとを見ているのだ……急に駆け足になった馬がいる。ふん…こっちに行ったか」
翔琳は再び走り出す。
翔琳「こんな怪しい動きをするのは、関所破りをした燕青しかおらぬ。この後を辿って行けばたどり着ける。春姫殿、もうしばらくの辛抱だ」



茶家本邸。英姫の部屋。
英姫「星が…春姫が、動いたか…」
春姫の動きを感じる。
英姫「春姫…男は馬鹿じゃ。いつだって女が助けるはめになるのじゃ。それに…あんな頼りなさそうな男ではのう…」

(回想)
庭で花を見ている春姫に駆け寄る克洵。
克洵「鴛洵大伯父様の書物を借りてきたんだ。良かったら、一緒に読もう」
春姫が頷いた時、後ろから。
英姫「散歩にでも誘いや! バカめが!」
(じれったいらしい)

英姫「だが、あれは鴛洵と同じ目をしておった。春姫の選んだ男じゃ。もしかしたら、鴛洵の良きところを引き継いでおるやもしれぬ」



地下牢。
克洵「僕は…僕はどうしたら…遅すぎた…お祖父様も、朔洵兄上も止めることができなかった…もうだめだ、茶家は…」
牢屋はもやがかかっている。
克洵「鴛洵大伯父様…あなたなら、どうなさいましたか? あなたなら……僕はあなたを敬愛していました。でも、一つだけ分からなかった。どうして本家の嫡子を、皆殺しにしたんですか…どうして…」



金華。
由准「ご連絡いただきまして、ありがとうございます。とても助かりました」
頭を下げる由准に曜春は慌てて。
曜春「いいいえ、そんな。依頼はがっつり果たすのが、義賊でござるゆえ。それでは、拙者はこれにて!」
しゅわっち! と書棚の上に飛び上がった曜春に。
由准「どちらへ行かれるおつもりですか」
曜春「お頭のもとへでござる」
由准「琥璉は封鎖中で入れませんよ」
曜春「あ…」
由准「実は私も、琥璉に向かうつもりなのですが、よろしければ道中、警護をお願いできませんか。そうしたら一緒に琥璉に入れます」
曜春「え、そんな…よろしゅうござりますか? ああ、下界は親切な御仁がたくさんですじゃ」
由准「でも多分、それなりに危険ですけれども、かまいませんか?」
曜春「それなりということは、お腹を空かせた人食い熊5頭に追いかけられるくらいの危険でござるか? それとも都のそれなりは、もっと程度が高いんですかじゃ? もしや、熊10頭とか?」
由准「…そ、そこまでは、危険じゃないかもしれません」
曜春は床にごろりと横になって。
曜春「あー、それは良かったですじゃー」



琥璉、柴凛の屋敷。
庭で心配そうにたたずむ静蘭に。
燕青「大丈夫だって。姫さんはしっかりしてるからな」
静蘭「…ああ」
燕青「全部終わったら、好きなだけぶん殴るといいさ」
静蘭「…気がすまん」
燕青「あ」
静蘭「あの男だけはぶん殴るだけじゃ気がすまん!」
干將の柄に手をかけた静蘭に。
燕青「あんまりえげつないことするなよ」
次の瞬間、静蘭は干將を抜いて振り払った。
静蘭たちに近づいていた気配が、驚いて下がる。
追い詰める静蘭。
燕青は慌てて。
燕青「おー! やめやめ静蘭! ちょい待った!」
間に入った燕青に、動きを止める静蘭。
その後ろから。

「バカモノ! 女子がおるのに剣を向ける奴があるか!」

燕青「ああ、ほんと世の中ってよく出来てらぁなー。鶴が飛んでったら、もう一羽飛び込んできたぜ」
ふわりと降り立ったその姫を、燕青は紹介する。
燕青「茶春姫殿だ」
やってきたのは、翔琳と春姫。



茶家本邸に連れてこられた秀麗。
秀麗「ここ、茶本家の離れって言ったわね」
朔洵「言ったよ」
秀麗「なんでこんなに入り組んでんのよ。迷いそうじゃない」
朔洵「いざという時のためだよ。簡単に占拠されないようにとか、簡単に居場所を悟られないように、とかね。昔から、謀反や裏切りの絶えないところだからね」
秀麗「あなたのお祖父様も、やっていることは同じじゃないの」
朔洵「そうだね。そうそう、君を連れに行ったのはね、お祖父様の命令だったんだよ。邪魔の入らないところで、さっさと手篭めにしろっていうから」
秀麗「てっ…」
朔洵「そうしたら、当主選定式と同時に、結婚の儀を粛々と執り行なうらしいよ」
秀麗「であなたは、その、私を、手篭めにするつもりで連れてきたと?」 朔洵「まあ、最終的には」
秀麗「ふふん、たとえそうなったとしても、あなたの嫁になんかならないわよ」
朔洵「ああ、私も別に、嫁とか婚姻とか、そういう形態に興味はないよ」
秀麗「……」
朔洵「私のつまらない毎日に、君が色を付けてくれるなら、それだけでいい」
秀麗「あなたが飽きるまで…でしょ?」
朔洵「そう。私が飽きるまで」
秀麗「馬鹿にした話ね。どうせなら今日までにすっかり飽きててくれればよかったのに。そしたら私は、つぼみを返してもらうだけで、さっさと退散できたわ」
朔洵「そうだね。でも君は特別だから、ちょっと長引くかもしれない」
秀麗「私がここにきたのは、あなたの退屈を紛らわせるためじゃないわ。つぼみを返してもらうためよ。あなたは私が州牧になってもかまわないと言ったわ」 朔洵「言ったよ。だけど、州牧の着任に、つぼみは必要だったかな?」
秀麗「普通はいらない。でも、私には必要なの」

劉輝は言った。

劉輝『そなたらに与えたつぼみが開く時を、心待ちにしている』

その期待を、裏切ることは出来ない。

朔洵「分かった。いいよ。返してあげるよ」
朔洵は袖からつぼみを取り出した。
朔洵「そうだね。茶家当主選定の当日に」
秀麗「何ですって?」
朔洵「だって、すぐ返してしまうと、君あっという間に逃げていきそうだし」
秀麗「逃げないわよ! そっちの当主選定式までは」
朔洵「ならいいだろう? 私は約束は守るよ」
秀麗「分かったわよ」
朔洵「おいで。君の部屋はこっちだよ」

秀麗「ちょっと聞いていいかしら。克洵さんはここに戻ってきているのよね」
朔洵「ああ」
秀麗「どうしているの?」
朔洵は笑う。
秀麗「なによ」
朔洵「いや、そうだね。確かにいるよ。けどこれは、茶家の問題だ。君には関係がないことだろう?」
秀麗「個人的にも心配しちゃいけないわけ?」
朔洵「じゃあ、元気でいるよ」
秀麗「ちょっと、そんな馬鹿にした言い方で、信用できると思ってるの?」
朔洵「なら君自身で調べてみたら? ここにいる間は、好きにしていいよ。何をしても、どこを調べてもかまわない。もちろん離れだけじゃなく、母屋もね」
秀麗「つまり克洵さんは、私が探したぐらいじゃ見つからないようなところにいるってことね」



柴凛の屋敷。春姫が筆を手に、なにやら書き始めた。
柴進「おお、茶本家の見取り図ですか」
静蘭「たいしたものですね。ここまで正確に書くことが出来るとは」
燕青「ずっと住んでいたとはいえ、良くここまで細かく覚えているなぁ」
影月「うわぁ、絳攸さんだったら絶対迷いますよ」
燕青「うんうん」
ふと、静蘭は心配になる。

静蘭『ちゃんと貴陽に帰っただろうか…』



野宿をしている劉輝一行。
(あれ、まだ貴陽についてないじゃん)
劉輝「はあ…やはり、金華で会っておけばよかった」
夜空を見上げて。
劉輝「秀麗…」
(なんとも情けない声が上手いです、関氏)



茶家。秀麗に与えられた部屋は。
朔洵「ここが、君の部屋だよ。何か欲しいものがあったら、なんでも用意してあげる。でも夜になったら、二胡を弾いてお茶を入れて欲しいな。あと…」
朔洵は秀麗の髪に手を伸ばす。
朔洵「髪はこうして欲しいな」
ふわりと、秀麗の髪が下ろされる。
朔洵「何度も言ったけど、このほうが好みなんだ」
秀麗「……」
朔洵「さて、何か聞きたいことは?」
秀麗「文は出せる?」
朔洵「それは私の管轄ではないが、出せるとしても、すべて検閲されるだろうね」
秀麗「そこまでするの?」
朔洵「お祖父様は、するみたいだね」
秀麗「分かったわ」
朔洵「他になければ、私の部屋に行こうか」
秀麗「え」
朔洵「すぐ隣だよ。二胡を弾いてくれるんだろ? 用意してあるよ」

朔洵の部屋。二胡の弦の調子を合わせている秀麗。
朔洵「ああ、二胡の前に、お茶を入れてくれる? お茶の葉は、そこにいろいろとあるから」
秀麗は立ち上がる。
朔洵「もちろん甘露茶もあるから、いれてくれてかまわないよ」
あからさまにいやそうな顔の秀麗。
別のお茶を入れる。
朔洵「おいしい」
秀麗「そりゃどうも」
朔洵「でも…君の入れてくれる甘露茶が、飲みたいな」



柴凛の屋敷。みんなで春姫が描いた見取り図を見ている。
影月「変なところに通路とか壁があって、ものすごい入り組んでますね。これじゃ絳攸さんじゃなくても迷いますね」
燕青「こりゃいろんな罠が仕掛けてあるな。なんて屋敷だ」
静蘭「でもこれは助かります。写してお嬢様にも届けて差し上げましょう」
燕青「だな。翔琳、義賊茶州の禿鷹二代目頭目として、もうひと働きしてくれ。茶家の屋敷で探して欲しい女の子がいる。つなぎを取ってほしい」
翔琳「なに? 燕青おぬしずっと思ってたが、ちょっと図々しすぎるぞ」
燕青「義賊は見返りを求めないものだぜ? それに彼女は邵可殿の娘御だ」
翔琳「それを早く言わんか! 親父殿が恩を受けた邵可殿の娘御とあれば、喜んで探すに決まっておろう!」
燕青「さすが義賊! なあに、お前なら二胡の音を頼りに行けばすぐに見つけられる。なんせお前は野生児中の野生児」
影月「ほめたんですかね」
静蘭「さあ」
燕青「ただし、彼女以外には見つからないように、こっそりと慎重にな」
翔琳「隠密の役目か。うん、義賊たるにふさわしき仕事だな。気に入った。では準備が出来たら起こしてくれ。体力を蓄えるために、今から一眠りする」
長いすに横になるやいなや、いびきが聞こえ始める翔琳…
影月「すごい、もう寝た」
燕青「野生児だからな」
影月「野生児って言っても、こんな広いお屋敷で、二胡の音だけを頼りにして、秀麗さんを見つけられるんでしょうか」
燕青「大丈夫だ。こいつの野生的なカンは信用できる。関所から、馬のひづめの跡を追ってここまでたどり着いた奴だぜ」
影月「そうですよね、すごいですよね。琥璉に馬が一頭しかいない訳じゃないのに」
燕青「にしても、こいつと影月見てると、同い年でもいろいろだなぁって思うよ」
影月「同い年って……ええ!? そうなんですか!?」
燕青「ああ」
影月「は~(ため息)…僕もがんばらなくっちゃ…」
(原作では、寝ている翔琳を見て「僕ももう少し背が欲しいですー」と言ってますが)


翌朝。書き終えた見取り図の上で眠ってしまった春姫を見ながら。
静蘭「見事な見取り図だ」
燕青「じゃ、姫さん用に書き写すとするか」
静蘭は春姫を運ぶ。
静蘭「まったく、茶克洵よりもずっと頼りになる少女だな」
燕青「女の子はいざって時、野郎なんかよりよっぽど肝が据わって強いよなー」

静蘭の脳裏に浮かんだのは…かのお嬢様……
(静蘭、苦笑してます)
影月の脳裏に浮かんだのは…ツンデレのあの子……

野郎ども「「「「強いよなぁ(ねぇ)…」」」」



地下牢。乾いた笑いの克洵。
克洵「そうか…そうだったんですね…鴛洵大伯父様…
あなたが本家の嫡子を皆殺しにしたのは、何もかも、手遅れだったんですね…
それしか出来ることが、もうなかったんですね…
それほどこの家は……茶家は腐っていたんですね…
だから最初からやり直すことしか、方法がなかったんですね…
僕が、あと出来ることは…すべてを、鴛洵大伯父様のように…
この手で…そこですべてを終わりに…」
混濁した意識の中で、呟く克洵の肩に、かけられた手。
克洵「父上…」



茶家本邸の庭に立つ秀麗。

つぼみは、絶対に、取り返す…!

(原作:漆黒の月の宴)









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