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彩雲国物語 第1シーズン 第二十五話 他人の空似

アニメ「彩雲国物語」を文章で見たい!という方のために。
(管理人のツッコミつき)


『』=モノローグ
ナレ:=ナレーション

地上波再放送(金曜深夜)にあわせてレビューしています
キャストについては、公式HPを参照のこと

★第25話はやっと金華に到着!のお話です★





ナレ(邵可):
茶州州牧に任じられた紅秀例は、任地へ赴く旅の途上にある。
そして彼女は、自分の人生を大きく左右しかねない、深刻な問題に直面していた。


琳千夜のもとで、二胡を弾いている秀麗。

秀麗『私と、茶家の子息が結婚ですって!?』

千夜「どうしたのかな? 気もそぞろな音だね」
秀麗「分かりますか?」
千夜「何か、果物でも食べたいね」
秀麗「持ってきます」

ぶどうを食べながら。
千夜「州牧と、茶家の結婚が気になるの?」
秀麗「!……似たような年頃の方って聞きますし、政略結婚でしょう?」
千夜「よくあることだよ」
秀麗「ええ、でも今回はかなり強引な感じじゃないですか。ご本人どころか、お嬢さんの家にも了解を取らない」
千夜「だって、紅家秘蔵の姫なんだろ? まともに攻めたって、茶家なんか相手にしてくれないよ」
秀麗「ひ、秘蔵の姫だったんですか…」
千夜「つりあうのは王族か、藍家くらいなものだよ」
秀麗「はぁ…」
千夜「誇り高い紅一族が、許すはずもないだろうしね。こういった形での、事後承諾ぐらいしかない」

秀麗『やっぱり、紅家の名前はそれだけ重いんだ』

千夜「さすがの紅家も、既成事実を作っちゃった姫を返せとは言わないだろう?」
秀麗「きっ」
千夜「噂だと、そのお姫様は美人で、気位が高い。まさしく高貴の姫らしいから、そういった形になると、観念するのではないのかな。戻っても、嫁ぎ先もないだろうし」
秀麗「へ、へえ…高貴の姫…」

秀麗『確かに、私の身代わりになってくれてる香鈴は、私よりよっぽどお姫様よねぇ』

千夜「だが私なら」
いきなり秀麗の顔を覗き込み。
千夜「紅家の姫より、君のほうがずっといいけどね」
秀麗「あ…ありがとうございます」
千夜「ねえ、香鈴」
秀麗「はい」
千夜「君は何をそんなに構えてるの?」
秀麗「え?」
千夜「恋愛に対して、とても臆病に見えるよ。少しでも近づこうとすれば、そ知らぬ顔をして、硬い鎧で心を覆う。私をいつまでも若様と呼ぶのは、そのせいだろう? ひどい男に、捨てられたとか…?」
秀麗「いいえ! ただ…」

出立の前、口付けと共に落とされたあの告白。

劉輝『忘れないでくれ。余がそなたを愛していることを』

秀麗「…余裕がないだけです」
千夜「余裕?」
秀麗「今は、恋愛に割く心の余裕がなくて…」
千夜「恋愛するのが怖い?」
秀麗「……正直、怖いです」
千夜「気が合うね。私も怖い」
秀麗「はい!? 若様、きれいな女の人と見れば、片っ端から口説きまくってるじゃないですか」
千夜「遊びだから、出来るんだよ。でも、一度特別な人が出来たら、躊躇はしなくなるだろうな」
秀麗「え…?」
千夜「香鈴、もう一度、二胡を弾いてくれるかな」
秀麗「…はい」



瞑祥と対峙している静蘭と燕青。
瞑祥「小旋風、あの頃もきれいな顔をして、そのくせ平気で人を殺せる冷徹さが気に入りだった…お前を独り占めできて、どんなに自慢だったか分かるか?」
静蘭「!」
今にも飛び掛らん静蘭を抑えて。
燕青「相変わらずだなぁ、瞑祥のおっちゃん。いい加減馬鹿なことやってねぇでとっととうせろよ。目障りだ。ぶち殺すぜ」
瞑祥「裕福な商家のお坊ちゃんも、落ちぶれたものだな。まるでごろつきだ」
燕青「今でも忘れないぜ。俺がガキん時評判の絵師とか名乗ってうちに来た、てめぇの顔をな!」
瞑祥「お頭の唯一の失敗は、押し入った時気まぐれでお前を殺さなかったことだ。ガキ一匹見逃したせいで、殺刃賊は壊滅した」
燕青「俺の唯一の失敗は、逃げたてめぇを地獄の果てまで追っかけて、ぶっ殺さなかったことだぜ。用件先に言えよ。手っ取り早くカタつけたってかまわねぇんだぜ」
瞑祥「今日は顔を見に来ただけだ。いいか、私は昔のお頭と違ってここを使う。金華に来てみるがいい。私の言葉の意味が分かる」
その瞑祥に、棍を突きつけて。
燕青「墓場と棺おけ用意しておけよ。俺は誰かさんと違って優しい男だが、そこまで親切じゃねぇからな」
瞑祥「用意しておこう。ただし、貴様用だ。私は誰かと違って気が利くからな」
去っていく瞑祥。

燕青「やぁな奴に会っちゃったなぁ。行こうぜ。甘露茶一杯おごってやる」
さすがの燕青も、キツかった様子。
静蘭「……甘露茶以外ならおごられてやる」
燕青「なんだよ。ま、確かに甘露茶は姫さんにいれてもらいたいもんな」
静蘭「楽しみは最後に取っておくのが好きなんだ」
燕青「あー、俺はとっとけない。最初にやっちゃう」
静蘭「だろうな」



二胡を弾いている秀麗。
椅子に座って、夜の景色を眺めながらそれを聞いている千夜。
千夜「ねえ香鈴」
秀麗「はい」
千夜「もうすぐ金華だ。着いたら、君の本当の名前を教えてくれるかい?」
ぎく。
二胡を弾く手が止まる秀麗。
千夜「君に香鈴という名前は似合わないよ。可愛らしすぎる」
秀麗「わ、悪かったですね! 可愛らしくなくて」
千夜「もっと、凛とした名前のほうが似合っている」

千夜は秀麗の前に回り、あごを持ち上げて、口付けを落とす。

秀麗「……若様!」

秀麗は思わず部屋を出る。
そんな秀麗に、千夜はいつもの調子で。
千夜「香鈴」
秀麗「!」
千夜「お休み、香鈴」
扉を乱暴に閉めて。

あの人が、さっき、したことは……

頭を振り。
秀麗「金華に行けばみんなに会えるわ。それまで頑張らなくちゃ」



影月と香鈴は、克洵と共に馬車の中。
影月「もうすぐ金華ですね」
克洵「自分から勉強を教えて欲しいとお願いしたのに、不出来ですみません。僕のほうが、ずっと年上なのに…」
影月「克洵さんは、官吏になりたいんですか?」
克洵「ちゃんと国試に受かって、鴛洵大伯父様のようになりたいと思っていたんです。だから、13歳で状元及第した君に、勉強を教えてもらえたら何とかなるかもしれないって……妙なこと頼んで、すみませんでした」
影月「いえ、あの……鴛洵様って、先に亡くなられた茶太保のことですか?」
克洵「はい。大叔父様は本当にすごい人で。天才というんだろうね。大叔父様は茶家の誇りで、僕の憧れなんです」
影月「かなり勉強してらっしゃるでしょう? 基本的なものは、網羅されてるから」
克洵「年数だけはね。でも、全然君には及ばない」
影月「そうですね。あなたは天才じゃありません」
香鈴「影月さん、あなた!」
克洵「いえ、本当のことですから」
影月「そして僕も天才じゃありません」
克洵「え、君こそ、天才でしょ」
馬車が激しく揺れ、本が散らばる。
影月「僕、必死に勉強しました。
時間もお金もなくて、前回が生涯最初で最後の国試でした。
僕は本当にのんびり屋で、要領も悪くて、
自分が納得できるくらい何度も書物を写して、暗誦して、
紙代がもったいないので、冬はお寺の畑に、木の枝で書き彫って、
他の季節はあぜ道に……
そうやって全てを空で書けるようになっても、まだ不安でした。
僕はそれくらいしないと受からなかった。
僕は天才ですか?」
香鈴「……」
克洵「ごめん、情けないね。僕はもう、18になるのに」
影月「謝らないで下さい。責めてるわけじゃないんです。天才じゃなくても、それを補うものはちゃんとあるってことを、生意気ですけど、知って欲しかったんです」



金華。
草洵「ガキ二人を殺す?」
瞑祥「ええ、雇い主からのご命令でね」
草洵「紅家の女は朔洵の嫁にするんじゃなかったのか?」
瞑祥「あの娘は偽者だったようです」
草洵「偽者? 俺はただの女にあれだけ馬鹿にされたってか? 許さねえ! ガキどもまとめて俺が殺す!」
瞑祥「どうぞお好きに。でも、少し待ってもらうことになりそうです。殺す前に、利用するつもりですので」
草洵「利用?」
瞑祥「ああそれより、面白いものが手に入りましたよ」
瞑祥は小さな袋を取り出す。
草洵が中身を机の上にだすと、平たい石と、何かのかけらが出てきた。 瞑祥「平たい石を裏返してみてください」
言われたとおりひっくり返すと。
草洵「げ! これ、州牧印じゃねえか!」
瞑祥「こちらは佩玉の一部です。他の部分も探させています。しかも印はまんじゅうの中に、佩玉は金の便器の飾りとしてくっついていましたよ」
草洵「便器…」
瞑祥「まさか饅頭一つ一つ割ってみるとは思いもしなかったのでしょう」
草洵「これさえあれば…」
瞑祥「州牧は用済み。あとは連中がやってくるのを待つだけです」
草洵「おう! けど、本物の紅家の女はどこ行ったんだ?」
瞑祥「じきに向こうからやってきますよ。印と佩玉を受け取りにね。あとは朔洵様との初夜のために、お部屋を用意するくらいで…」
草洵「朔洵はどこにいやがんだ?」
瞑祥「殺刃賊と一緒は怖いとおっしゃるので、別のお屋敷を用意させていただきました」
草洵「ったく俺の弟とは思えない軟弱者だぜ。ま、いい。それより瞑祥、じいさまじゃなくて、俺につけよ」
瞑祥「仲障様を排するおつもりで?」
草洵「どうだ?」
瞑祥「考えて見ましょう。将来性を計って」



金華に入る馬車。
千夜が窓の布を開けて。
千夜「さあごらん、ここが金華の町だよ」
秀麗も同じように窓から見る。
秀麗「ここが…金華の町……」

町の様子を眺めている秀麗に。
千夜「どうかしたの?」
秀麗「ここ、茶州一の商業都市なんですか?」
千夜「そうだよ」

秀麗『なんかおかしい…どうしてこんなに活気がないんだろ』

千夜「どうする? 約束の金華に着いたけど、私の泊まるところへ来るかい?」
秀麗「いいえ、いろいろと行く所があるので。用事が終わったら、暇ごいに伺います。どの辺のお部屋です?」
千夜「ここは我が家の別邸があるから、宿ではないんだ。菊の屋敷といえば、誰でも教えてくれる」
秀麗「分かりました」
千夜「香鈴」
秀麗「……なんですか?」
千夜「いや。あまり、冷たくしないでくれると嬉しいな」
秀麗「だって若様、謝らないんですもん」
千夜「謝らないよ。別にやましいことはしてないから」
その横顔に、重なるもう一人の青年。

秀麗『どうしてだろう…この人を見てると劉輝を思い出す…
他人のそら似? うううん、全然似てないのに』

秀麗は千夜の馬車を降りる。
秀麗「菊のお屋敷でしたよね。今日中にうかがえると思います」
千夜「待ってるよ」
秀麗「では」
去っていく秀麗の背中を見ながら。
千夜「……待ってるよ」



金華の街道を、我が物顔で歩く怪しげな武装一団。
秀麗『がらの悪いのが警備してんのね…
これじゃ町を守ってるっていうより、明らかに雰囲気悪くしてるわよね。
しかもあんなに大勢。なんか見張られてるみたい』

秀麗「あ、よかった。やっと着いた」
秀麗がやってきたのは、金華の全商連。
秀麗「さすが金華の全商連は大きいわね。でも……随分静か…」
人一人通らない。

秀麗『なんかおかしい…まずは情報を集めなくちゃ』

踵を返した秀麗は、突然誰かにぶつかった。
秀麗「ああごめんなさい」
見上げると、眼鏡をかけた青年がいた。
青年「お嬢さん、もしかして、旅の方?」
秀麗「え?」
青年「金華には初めて? 全商連にお仕事探し?」
秀麗「あ、あの…」
秀麗はすばやく青年のいでたちを確認する。

秀麗『これだけの珍しい装束…普通ではちょっと手に入らない』

秀麗「全商連に関係のある人?」
青年「あらら、よくお分かりで。そういうあなたは、特別な木簡をお持ちで。色は夜光性の七色」
秀麗「! どうして知ってるの」



秀麗は青年によって、とある大きな屋敷に案内された。
椅子に座っている一人の中年の男性が説明する。
男「殺刃賊は、商業の都、この金華を支配下に置きました」
秀麗は隣に立つ青年にこそこそと聞く。
秀麗「あの方が全商連金華特区長ですか?」
青年はそれには答えず、中年の男の隣に立った。
青年「ちなみに、さっきの全商連も、とっくに盗賊の巣窟なんです」
秀麗「どういうことですか?」
男「数ヶ月前、突然殺刃賊が大挙して押し寄せてきました。彼らは巧妙だった。町に押し入っても何一つ略奪しなかった。頭領を名乗る瞑祥という男は、自分たちを受け入れれば、町のものに手を出さないと申し出てきたのです」
秀麗「金華太守は、その要求を受け入れたんですか?」
男「彼は人命を優先しました」
青年「連中は決して無茶な支配はしなかった。けれど確実に権力を握っていく様を見せ付けることで、金華の民にじわじわと、精神的圧力をかけたのです」
男「太守を幽閉し、手下に町の警邏をさせ、そして背後に茶家がいることを臭わせ…」
秀麗「茶家?」
男「背後に茶家がいるならと、次々と商家は協力体制を取った。表向きは、我々全商連も…」
秀麗「…!」
男「そう、我らは商人。常に計算をし、損得を図る。ことと次第によっては、誰の見方にもなる」

秀麗『ここが正念場。州牧としての初仕事だわ。
なんとしても全商連を味方につけなければ。
それが出来なければ、とても殺刃賊や茶家と張り合えない』

秀麗「条件をおっしゃってください。どうすれば、全商連おかかえの傭兵を動かしてくださるのか」
男「では手持ちの札を明かしてください。お手持ちの札と、我らの諸条件を鑑みて、8割の勝率を見込めれば、あなた方の力となりましょう。我々の情報によれば、州牧印と佩玉は、すでに殺刃賊が手にしているようですよ。ですからこの二つは、取引の材料にはなりません」
秀麗「それは絶対あり得ません。偽物です」
その言葉に、青年と男は顔を見合わせる。
男「なぜ、偽物と」
秀麗「実は…」

劉輝「州牧印と佩玉は、そなたらと同時期に金華に着くだろう。何も知らなくとも、そなたらなら一目でわかって、しかも誰にも奪えない、確実なところに、預けることにする」

秀麗「…と、国王陛下がおっしゃってましたから、信じていいと思います」
男「具体的にはそれはどこなんです」
秀麗「それは……まだ分かりません」
青年「は?」
秀麗「必ず探し出します」
男は困ったように。
男「…我々ならそんな無謀で適当な方法は決してとりませんが」
秀麗「あ…」
青年「しかし、どうやって…?」



ちょうどその頃、金華の町の入り口を通り抜けた青年が一人。
頭にはなぜか枝つきの梨が。
青年「ふーん、ここが金華か」
門番「も、木簡を見せてもらおう」
青年「おー、そうであったな。どこへしまったか…」
派手な衣装の全身をあちこち探す青年。
兵「おい、後ろがつかえてるんだ、急げ!」
青年「私のこれまでの人生で、急ぐなどということはなかったが」
ばっと上着を広げて。
青年「人生で一度くらい急いで見るのも一興! はっ!」
いきなりぴょんぴょんと飛び上がりはじめる青年。
ころりと木簡が落ちる。
青年「おお、こんなところに」
兵「たく、手間かけさせやがって」
それを拾った兵は、木簡を見て。
兵「!! 双龍蓮泉!?」
突然青年の前に膝をつく兵たち。
兵「ら、藍家の方でいらっしゃいましたか!」
すると、兵だけではなく、周りの人たちもみんな膝をかがめている。
青年「では、金華到着の記念に、一曲」
おもむろに横笛を取り出し。
兵「こ、この笛は…!」
兵「この人が、あの、藍龍蓮様~…」
ばったりと倒れてしまった。

藍龍蓮、華々しく、金華に到着。



秀麗と、青年と男たちの交渉は続く。
秀麗「州牧印と佩玉は、今日中に探し出します。
それから、州牧補佐である浪燕青州尹、州牧付武官のシ静蘭…
彼は陛下直々に宝剣を賜り、茶州の将軍をもしのぐ権力を有します。
そしてもう一人の州牧、杜影月、全員じきに、金華に到着します」
男「なるほど。それがあなたの手持ちの札全てですか」
秀麗「いいえ」
※シ静蘭の「シ」は「くさかんむり+此」ですが、機種依存文字のためカタカナ表記しています。

秀麗『絶対に負けられない。ここで負けたらもう後がない。
この勝負、何が何でも勝ってみせる!』

秀麗「最後の札は、私の命です。万一の時は、私の命を持って取引します」
青年「つまり…?」

秀麗「私が背負う紅家という家名は、この茶州では、命を失うことで、最大の効力を発揮します。
茶家は紅家直系の姫を殺せない。
自らに跳ね返るものが、あまりにも大きすぎる。
だからこそ、私の命には、取引の価値がある」

しばしの沈黙の後。
男「最後の札には確証がない」
秀麗「!」
青年「紅一族の出方は、その時になってみないと分かりません」
秀麗「しかし!」
その先をさえぎるように、男が手を上げた。
秀麗「え?」
男「こちらの条件を申し上げよう。殺刃賊の頭領および幹部級を片付けること。それが出来るとおっしゃるなら、私どもの精兵を送り込むと約束します。あなたの心意気を評価します」
秀麗「ありがとうございます!」
青年「紅州牧」
秀麗「はい」
青年「茶州の民の期待を、裏切らないでいただけますか?」
秀麗「…はい」



金華に到着した、もう一つの馬車。
香鈴「やっと金華に着きましたのね」
影月「はい」
と、突然馬車が急停車する。
影月「克洵さん?」
克洵「!!」
その時。
草洵「待ってたぜ」
瞑祥「ようこそ金華へ。杜州牧、それから、偽物のお嬢さん」



交渉を終えた秀麗。
男と青年は見送りに来てくれた。
男「今夜の宿はこちらで手配しましょうか」
秀麗「あ、いえ。琳家のお屋敷に泊めていただくことになっているので…?」
青年と男は、思わず顔を見合わせた。
秀麗「あの、何か」
青年「琳家は数日前、殺刃賊に一家惨殺されて、生存者は……おりません」
秀麗「! それは…どういう……」

秀麗『じゃあ、あの人は誰なの?』

秀麗「あの人は…一体?」

菊のお屋敷で待っている、あの青年は…?









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