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彩雲国物語 第2シーズン 第二十四話 情けは人のためならず

アニメ「彩雲国物語」を文章で見たい!という方のために。
(管理人のツッコミつき)


『』=モノローグ
ナレ:=ナレーション

キャストについては、公式HPを参照のこと

★第24話は黒静蘭絶賛降臨中&晏樹の桃(意味不明)の話です★






ナレ(邵可):
冗官となった紅秀麗だが、自分の身を案じる間もなかった。
他の冗官たちが首を切られることがないように、尻を叩いて叩いて、叩きまくった。

(タイトル)

冗官室にて(部屋にいるのは楊修、タンタン、清雅、秀麗)。
秀麗「はぁ…お、終わったわ」
ぐったりと机に突っ伏す秀麗。
楊修「お疲れ様です」
秀麗「もう日が暮れちゃったじゃないの」
蘇芳「だーから言ったろ? あんま他人にかまけるなってさ」
蘇芳は秀麗の鼻をはじいて。
蘇芳「やったらめったら他人の世話焼くなよ。特に男」
秀麗「別にやたらめったらじゃないわよ」
蘇芳「それは君のものさし。俺のものさしじゃやったらめったらなの」
清雅「これくらいならいいんじゃないですか? 潰れたのは今日だけですし」
蘇芳「だから甘やかすなって。大体、清雅君はどうすんの? 一日付き合っちゃってさ」
清雅「僕なら行くところが決まってますから。全く問題ありません」
蘇芳「え?」
秀麗「いつの間に」
清雅「休憩の合間を見計らって、上司に頼んできました」
蘇芳「要領いいな、あんた」
清雅「よく言われます」

秀麗『こんな人もいるんだ。適度に手を抜いて、やるべきことはやる。私とは正反対だな』

秀麗「清雅さんて、お歳いくつですか?」
清雅「え、今年で二十歳になります」

秀麗『二歳しか違わないのに…なんだろう、この余裕』

蘇芳「まったくさー、二人してその若さで仕事仕事出世出世ってどうなの?」
秀麗「え?」
蘇芳「人生ってもっと楽しいことあると思うんだけど。年頃の若い男女がさ、出会って心ときめかせるって、普通もっと別のもんだろ」
楊修「蘇芳君、何てふしだらな。せっかくすがすがしい好敵手になりそうなお二人の関係を、なぜ無理にそんな風に持ってこうとするんですか? あなたは」
清雅「好敵手って」
秀麗「清雅さん、出世したいんですか?」
清雅「はい」
秀麗「誰かを目指していたり?」
清雅「え、いいえ、僕は僕ですから、誰を目指す必要もないと思っています」
蘇芳「(こそこそと)これって、自分最高ってこと?」
楊修「多分。いやあ、嫌味が全くないところがすごいですよ」
清雅「ああ違いますよ、そういう意味じゃなくて。僕はなんというか、とりあえずは自分の力でいけるところまでいこうと決めているんです」
蘇芳「へー、ご立派な出来すぎ君がここにも一人。肩身せまー」
秀麗「タンタン、だだ漏れ禁止! そういえば、タンタンはどうするのよ」
蘇芳「ま、俺も考えていることはあるから平気」
秀麗「そうなの? 本当に大丈夫?」
蘇芳「多分な」
秀麗「それなら、いいけど…」
清雅「秀麗さんは、どうするんですか。どこか行きたい部署が?」
秀麗は窓辺に歩み寄り。

秀麗『吏部、戸部、礼部…死ぬ気で頼み込んだら、拾ってくれるところはあるだろうけど…でも期限ギリギリまでは、他の冗官たちと同じ条件で頑張らなくちゃだめよね』
(吏部なんか問答無用で採用ですよ、秀麗)

秀麗「よく考えてみるわ」
蘇芳「あのさ、あんま高望みするなよ。適当で出来そうな、楽なところで手ぇ打っとけって」
秀麗「タンタンは素直に頑張れって言ってくれないのね」
蘇芳「いわなくたって勝手に頑張るじゃん、君。その頑張りどころを間違えるなって話」
秀麗「……」
蘇芳「あ、そうそう、にぎりめし」
秀麗「にぎりめし?」
蘇芳「どうもうまく作れなくてさ、味も形も。ちょっと教えてくれないかな」
秀麗「別に、いいけど」



蘇芳が向かった先は、牢屋。
蘇芳「差し入れできる?」
兵「今日も来たのか。毎日毎日ご苦労だな」

蘇芳が向かった一つの牢には。
蘇芳「親父、俺。生きてる?」
牢の奥で、蘇芳の父親がめそめそと泣いていた。
淵西「蘇芳…」
蘇芳「差し入れ」
包みを開くと。
淵西「今日も竹の葉ご飯か…」
蘇芳「にぎりめし。崩れただけだ。作り方習ったから、そのうち立派なにぎりめし食わせてやるよ」
淵西は差し入れにぱくつく。
蘇芳「…親父、ごめんな」
淵西「……いや、わしが馬鹿だったのだ」
蘇芳「だって俺の親父だもん。そらしょうがねーよ。金稼いでいいとこ見せられれば、お袋が帰ってくると思ったのか」
淵西「……」
蘇芳「そんなにお袋に帰ってきて欲しかったか? 男を作って、金だけ持って出てったような女だぜ?」
淵西「…すまん」
蘇芳「ま、いいけど。バカはお互い様だしな。なあ親父、ここから出られたらさ、どっか田舎に行こうぜ。貴族より庶民が、俺と親父には似合ってると思うわけ」
淵西は泣きながらにぎりめしを頬張り。
淵西「…しょっぱいな。塩がじゃりじゃりするよ」
蘇芳「じゃ、また来るよ。親父」
去っていく息子に。
淵西「蘇芳」
蘇芳「ん?」
淵西「最初に捕まえてくれたのが、お前でよかったのだと思う。その…お前は私に構わず、好きなように生きていいんだぞ」
蘇芳「……ありがと、親父」



蘇芳は、御史台へ向かった。
皇毅「用件は手短に言え。父親の助命嘆願は、するだけ無駄だ」
蘇芳「…手持ちの札くらい、聞いてくれないんですか?」
皇毅「ほう、言ってみるがいい」
(蘇芳がここで何を言ったのかは、後で分かります…たぶん)
(蘇芳が秀麗にくっついている理由にもなりそうですね)



こちらは吏部。
報告書を手にしている黎深。
黎深「覆面官吏から秀麗についての報告が上がってきた。紅秀麗は甘すぎる。今のままでは中央では全く使えない。ただ辺鄙な田舎の地方役人としてなら、そこそこの手腕を発揮する可能性はあるそうだ」
絳攸「……」
黎深は書類を机に叩きつけ。
黎深「闇討ちして、このバカを二、三発殴って来い! 相変わらず生意気過ぎる!」
絳攸「殴られたくらいで折れるほど、低い鼻っ柱じゃないですよ。彼の評価は正確ですし」
黎深は扇をビシ!と絳攸につきつけ。
黎深「正確すぎるから気に食わん!」
絳攸「では黎深様も、今のままでは、秀麗はやっていけないと…?」
黎深は夕暮れの景色に視線を移して。
黎深「それを決めるのは私ではなく秀麗だ。私は秀麗が元気であればそれでいい。他に何も望まない。秀麗自身が決めることだ」
絳攸「…はい」



紅邵可邸。夕食を作っている秀麗。
味見をすると。
秀麗「? 何か舌触りが……お塩がじゃりじゃりする。間違って一番安いの買っちゃったのかしら」
と、そこへ。
静蘭「ただいま帰りました、お嬢様」
秀麗「あ、お帰りなさい静蘭」
静蘭「お団子のお土産です」
(劉輝のところからかっぱらってきたお団子です。前回登場済み)
秀麗「あ、これ結構有名なお団子よ。ありがとう」
ふと、秀麗は静蘭が本を抱えているのにも気づく。
秀麗「…!」
脳裏によみがえる、冗官室で見た本。
秀麗「せ、静蘭…その本…」
静蘭「え? ああ、お嬢様もお読みになりますか? 兵法についてのものですが」
秀麗「ああ、兵法ね」
さらによみがえるタンタンの言葉。

蘇芳『あんたんちのあのやたら美形の家人だってな、こういう本絶対寝台裏とか衣装箱の奥に隠してるに決まってんの』

静蘭「あの、お嬢様…何か?」
秀麗は恐る恐る聞いてみる。
秀麗「ねえ静蘭、私に寝台裏とかつづらの底とか見られても平気?」
静蘭「はあ? 構いませんが、そんなところを見てどうするんですか? へそくりなんかないですよ」
秀麗「あ! ならいいの! おほほ、気にしないで。おほほほ」
不審に思った静蘭。
静蘭「…私に対して、何か疑ってらっしゃるでしょう」
秀麗「気にしないで。本当になんでもないの」
静蘭「……」
秀麗「あ……」
静蘭「……」
(このあたりの静蘭の表情はぜひ映像でご確認ください。すごい目です)
さすがの秀麗も、これには折れた。
秀麗「はあ…えーとね、タンタンが…」
静蘭「タンタン君が?」
秀麗「静蘭も男だから、桃色草紙みたいな本を隠しているに決まってるって言うものだから、ちょっと気になって…」
静蘭「あの…」
秀麗「ああいいのよ! 静蘭も男だし、それが普通なのよね。うっかり見つけても、見てない振りするから安心して」
静蘭「どこ探しても結構です。ありませんから。そんなお金があったら食費に入れます(にっこり)」
秀麗「そ、そうよね。ごめんなさい」
静蘭「分かっていただけたなら、いいんですよ」
そういって台所を出て行く静蘭。
秀麗「……でも、桃色草紙がどんな本か知ってたのね、静蘭」
静蘭「!!(ぎくっ!)」
静蘭、一生の不覚!?

静蘭『よし、明日タンタン君に、地獄の苦しみを味わってもらうことにしよう』
(ものすごくさわやかな笑顔で)



夕食中の秀麗たち。
邵可「秀麗、久しぶりの出仕はどうだった? 何とかなりそうかな」
秀麗「な、なんとかするわ」
邵可「どうしたの? 何か気になることがあった?」
(静蘭:またもやぎくっ)
秀麗「ていうか、うん…ある人に対して、うらやましいとか、ちょっと嫉妬というか」
邵可「ほう、好敵手でも見つけたかな」
(静蘭:ほっ…)
秀麗「好敵手って、でも会ったのは今日が初めてで、ほとんど何も知らない人よ。私、燕青にもうまい手の抜き方を覚えろって何度も言われたんだけど、なかなかそうもいかないのよね。いっつも全力で突っ走っちゃって。でもその人は抜くべきところは抜いて、余裕を持ってうまくやってるの。なんか、もやもやして…」
邵可「好敵手とはそういうものだよ」
秀麗「そうなの?」
邵可「自分に持ってないものを持ってたりする人。それは努力しても手に入れられないものだったりするし、対極に位置しているというか。歳が近いとなおさらね」
秀麗「……」
邵可「下手すると好敵手じゃなくて、一生ものの天敵になったりすることもあるけど」
秀麗「好敵手…そうなのかしら」
静蘭「冗官の方ですか?」
秀麗「それがよく分からないのよね。私たちみたいに、首寸前てわけでもなさそうだし」
邵可「……で、明日からどうするんだい」
秀麗「そりゃもう、ばりばり働くわよ」



翌日。冗官室では、再び冗官たちがだらけていた。
秀麗「何、どういうこと!?」
蘇芳「門前払いされて帰ってきたんじゃん」
秀麗「え? そんなの当たり前じゃないの! そこを何とか頼み込んで」
蘇芳「あのなー、そんな根性とやる気があったら、最初から冗官になんかならねーっての」
思わず頭を抱える秀麗。
秀麗「分かったわ。一人ずつ話を聞くから」
蘇芳「はあ? 何言ってんだあんた」
秀麗「一人一人怒鳴ってたたき出さないと」
蘇芳「じゃなくて、ほっとけって言ってるの」
秀麗「これ、ほっとける!?」
蘇芳「ほっとける。君には関係ないだろ?」
秀麗「関係ないって、そんな言葉は嫌いだわ」
蘇芳「やれんの? こいつらなんとかして、自分も何とかすること、両方」
秀麗「やろうじゃないのよ」
蘇芳「んー。分かった。じゃあなんも言わない。清雅君にもお説教の手伝いしてもらって、頑張ってみたら?」
ちょうどそこへ清雅が入ってきた。
清雅「いいですよ。これはま、目を覆いたくなる光景ですし」
蘇芳「ま、清雅君と二人なら、何とかなる可能性はあるんじゃないの? 良かったな」
秀麗「タンタン、どこかに行くの?」
蘇芳「当たり前だろ。俺は清雅君と違って、まだ雇ってもらえてないの。君みたいに伝手もないし、ぼーっとしてたら、のこのこ退官になるじゃねーかよ」
秀麗「そ、そうね…」
蘇芳は秀麗の鼻をむんずとつまみ。
蘇芳「君の甘いところは嫌いじゃないから、とりあえず頑張れば? だめだって思ったら、適当なところで放り出せばいいし。諦めが肝心って言葉、俺はオススメ」
秀麗は蘇芳を見送り、頬を叩いて気合を入れる。
秀麗「清雅さん、お手伝いお願いします。一人残らずこの部屋から、仕事にたたき出しますよ!」



回廊を歩いている蘇芳。
と、そこへ。
静蘭「タン♪タン♪君♪」(これは必聴!!)
蘇芳「へ?」
静蘭「あはは、あははは」(さわやかながら黒い笑いです)
蘇芳「げっ! タケノコ怪人!」
静蘭「は? 何か言いましたか?」
蘇芳「何でもありません」
静蘭「ところで(指をばきばき)お嬢様に余計なこと言いましたね?」
蘇芳「…あ? もしかして、見つけられちゃったの? 桃色草紙。それとも上級者向けのやつ?」
静蘭「(蘇芳に詰め寄って)どちらも持ってません」
蘇芳「あ、あのなあ、あんた、ちょっと過保護にしすぎ! あの女の危機意識の薄さって、どうみてもあんたのせいじゃないの?」
静蘭「はあ?」
蘇芳「それにさ、ちょっとは教えておけよ。突っ走りすぎると、こけることもあるぞって。そういうとこあんまり考えてないっつーかねー」
静蘭「タンタン君、意外と物事を見る目がありますね。君が側にいることが、お嬢様にとって吉と出るかも」
蘇芳「……あのさあ、用がないなら行ってもいい?」
そういってその場を立ち去ろうとしたが。
蘇芳「あ、だめもとで、あんたにちょっと頼んでみてもいいかな」
静蘭「私に頼み? 何ですか」
蘇芳「あのさ…」



そして蘇芳は、とある大きなお屋敷の前に。
何か考えている様子で、中に入っていく。



夕方。冗官室で秀麗はまだやっている。
秀麗「ここで諦めたら、男としてのあなたの人生は終わっちゃうわよ」
冗官「えー、そんなあ」
清雅「でもね、今ここで踏みとどまれば、まだ人生捨てたもんじゃないと思うけど?」
冗官「そ、そお? よし、僕やってみるよ!」
秀麗「はい次!」

そこへ蘇芳が戻ってきた。秀麗と清雅の様子を見て、楊修に声をかける。
蘇芳「へえあの二人、組むといい感じじゃん?」
楊修「そうなんですよ蘇芳さん。息が合ってるでしょう。すごいですよ」
蘇芳「で? 効果はどうなのよ」
楊修「片っ端から、あの調子でたたき出してますよ。でもまた帰ってきちゃったりする人もいるので、いつまでたっても終わらなくて」
蘇芳「そんなこったろうと思った」

疲れた様子の清雅と秀麗。やっと冗官室が空になった。
蘇芳「どう? 少しは諦める気になった?」
秀麗「タンタン、何よ。嫌いじゃないから頑張ればって言ってくれたじゃない」
蘇芳「いや、好きとは言ってないから」
そういって、包んできたにぎりめしを差し出す。
蘇芳「そうそう、あんたに教えてもらったとおりにおにぎりつくってみたから、一個おすそわけ」
秀麗「ありがとう」
蘇芳「なかなかいい形だろ?」
秀麗「そうだけど、すっごく大きいわね。でもちょうど良かった。お腹が空いていたの。いただきます。(一口食べて)ん、塩の口当たりがよくないけど、おいしいわ、タンタン」
蘇芳「まあ、食べてから、もうひと頑張りすれば?」
秀麗「え? もう仕事時間は終わり……! まさか」
部屋の外から、またもやだらけた冗官たちの声が聞こえてきた。
蘇芳「あいつらの根性は、そんな簡単に叩きなおされねーって」
思わず机に突っ伏す秀麗。



タンタンは再び牢屋へ。
兵「なんだ? また差し入れに来たのか?」
蘇芳「また?」
兵「昼間も届けさせただろ? マメなやつだな」
蘇芳「!……孝行息子だろ?」
兵「ああ、そう思う」
蘇芳「あのなあ、ここは笑うとこなの。しんみりすんなよ」
そういって、入っていく蘇芳。

蘇芳『親父…』



冗官室。ぐったりと机に付している秀麗。
秀麗「やっと終わったけど、もう夜…こんなんで、期限までに何とかなるのかしら」
とん、と秀麗の前に置かれたのは、桃。
秀麗は思わず顔を上げた。
晏樹「こんばんは。お嬢さん」
秀麗「あ、はい…こ、こんばんは」
晏樹「その桃あげる。今日一日お疲れ様。君に差し入れ」
秀麗「えと、あの、失礼ですが、あなたは…?」
晏樹「晏樹。皮をむいてくれると嬉しいな。桃は好きだけど、食べにくいんだ」
そういって、もう一つ取り出す。
秀麗「も、桃仙人?」

秀麗は皮をむいてやる。
晏樹「上手だね」
秀麗「は、はあ…」
晏樹は秀麗が桃を切り分けた側から食べていく。
晏樹「ん~、おいしい。君は、頑張れば退官は免れるって思ってる?」
秀麗「思ってるんじゃなく、そうします」
晏樹「そう、じゃあ頑張って」
切り分けた桃の一切れを持っていた秀麗の手首ごと取り、晏樹は秀麗の手から直接食べて。
秀麗「!!」
晏樹「やっぱり、こうして食べさせてもらうのが一番おいしいな。じゃ、気をつけてお帰り」
固まっている秀麗。
何故か、ひどく脱力した。



回廊を歩いている晏樹。
晏樹「おや」
視線の先に見つけたのは。
晏樹「珍しいね、こんなところに」
皇毅「例の話は本当なのか?」
晏樹「ああ、お嬢さんが他の冗官も何とかしようって思ってるらしいってこと? それなら当たり」
皇毅「つくづく、あきれ果てる」
晏樹「頑張り屋で真っ直ぐで、可愛い子だよ。紅黎深の姪とはとても思えないね。頼んだらきれいに桃をむいてくれたから、食べさせてもらったよ」
皇毅「桃か…桃のように潰してどこまでも叩き落したくなる娘だな」



夜明けの府庫。入ってきたのは劉輝。
だがそこには先客がいて。
「…!」
ふと、別の気配を感じて立ち止まる。

劉輝『誰か、いる…』

劉輝は府庫の奥で振り返った。
劉輝「そこにいるのは誰だ」
少年は劉輝を見て聞いた。

「もしかして、あんたが紫劉輝か?」
(懐かしい少年の、再登場です)



次回予告(秀麗):
首になる期限まであと半月しかない。
この際どこでもいいから、拝み倒して雇ってもらおうかしら。
でもそんなことしていいんだろうか…あーもーどうしたらいいの!?










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