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彩雲国物語 第2シーズン 第二十一話 蛙の子は蛙

アニメ「彩雲国物語」を文章で見たい!という方のために。
(管理人のツッコミつき)


『』=モノローグ
ナレ:=ナレーション

キャストについては、、公式HPを参照のこと

★第21話は秀麗の頭突き炸裂!なお話です★





ナレ:(邵可)
やる気のない求婚をしてきた榛 蘇芳、通称タンタンを連れ、秀麗は静蘭と共に贋作と贋金の出所を探って歩き回っていた。
一方劉輝たちも、碧幽谷の行方を知っていると思われる歌梨という女性の足取りを追っていた。

(タイトル)

書画屋を出てきた秀麗たち。
秀麗「歌梨さんて、本当に何者なのかしらね」
静蘭「ええ。行く先々の店で先に歌梨さんが鑑定してくださっているお陰で、私たちは楽ですが」
秀麗「まさか、こんなに贋作回収できるなんてね。真筆を買ってる画商の情報だけでもと思ってたんだけどね」
静蘭はふと、自分たちを追っている気配に気づく。

静蘭『何者だ…あの身のこなし、素人ではない』

秀麗「どしたの?」
静蘭「あ、いえ、別に」
蘇芳「で、次はどこに付き合わされるわけ?」
秀麗「えーとね…」

三人は歩き続ける。
塩屋、問屋、金物屋など。
話をしている秀麗を眺めながら。
蘇芳「なんで? なんであいつ、金物屋や問屋や塩屋にこだわってんの?」
静蘭「タンタン君、分かりませんか?」
蘇芳「全然わかんねぇ」
静蘭「じゃあ考えてみるといいですよ。使わないとますます頭がお馬鹿になりますよ」
蘇芳「そりゃたしかに、最近あんまり使ってないけど…ん? ありゃ何屋だ? あんな子供と一体…」
泣いている子供と話している秀麗。
秀麗「ごめんなさい、待たせちゃって」
静蘭「お嬢様、いかがでしたか」
秀麗「そうね、金物屋さんはやっぱり、お鍋がちょっと高くなってるわ。お塩のほうもほんのちょっと、分からないくらい少しずつ値上がりしてるみたい」
静蘭「なるほど」
秀麗「はぁ…今までなんで気づかなかったのかしら」
蘇芳「あのさあ」
秀麗「え、何タンタン」
蘇芳「あんたら何言ってるわけ? 金物と塩と絵とさっきのあの女の子と、何のつながりがあんの?」
秀麗「え、別に関係なんてないわよ」
蘇芳「は?」
と、そこへ。
柴凛「おや、やはり秀麗殿だったか」
秀麗「凛さん」
柴凛「問屋にちょこちょこ顔を覗かせてる女の子がいると聞いてきてみたんだが」
静蘭が持っている巻物の山を見る柴凛。
柴凛「なるほど。何か私にお手伝いできることがあれば、協力するよ」
秀麗「本当ですか? 凛さんに手伝ってもらえるとすっごく助かります」
柴凛「で、何を」
秀麗「ちょっと調べていただきたいことがあるんですけど」
秀麗は説明する。
柴凛「分かった。絵に関するものだな。顔料や料紙、墨、筆などか」
秀麗「ええ。それらを近頃やたら買い占めているような、顧客の情報があったらぜひ教えていただきたいんです」
柴凛「ん、任せておけ」



茶屋の前で。
静蘭「お嬢様は、タンタン君と一緒にここで休んでいてください」
秀麗「え、でも」
静蘭「三太君のおじさんには、私一人で会ってきます。すぐ戻りますよ」
秀麗「え?」
静蘭はさっきの秀麗と三太の会話を知っていたため、秀麗に気を遣ったのだ。
(と、原作には書いてあります)
去っていく静蘭。
蘇芳「ま、いいじゃねーの。すいませーん、お団子ふた皿ー」

お団子を食べながら、背中合わせに座っている二人。
蘇芳「で、何かわかんないけど、これで終わりなわけ?」
秀麗「うん、今日はこれで終わり」
蘇芳「今日は、ってさー」
秀麗「だって、気になることがあるんだもの。明日中には多分終わると思うけど」
蘇芳「あのさー、もういいんじゃねーの? てか、そもそもこの贋作と一緒にこういうのが出回ってるみたいです調べてくださいって、上申書提出すれば、それで十分なんじゃない?」
秀麗「珍しくまともなことを言うのね」
蘇芳「珍しくかよ」
秀麗「確かに上申書は書くわ。明日気になってることを全部調べ終わったらね。どうせなら、出来る限りの事をしたほうがずっといいじゃない。それにもともと私が町に出たのは…」
蘇芳「あのさー」
蘇芳はいきなり、秀麗の頭に頭突きを食らわす。
秀麗「いったー」
蘇芳「今の言葉って、本音?」
秀麗「はあ?」
蘇芳「出来る限り何かしたほうがいいんじゃん?てやつ。
なんか自分に言い聞かせてるような感じに聞こえたから。
本音ならすごいけどね。君、謹慎させられたわけでしょ?
俺だったらこんちくしょうふざけんなってわめくよ。
何でそんなに頑張っちゃってんの?
つか、別にあんたがいなくたって、朝廷は普通に動くだろ?
いたらていよく利用されるけど、いなかったらいなかったでそれで別に困らないんじゃない?
君さー、もう一人きりなわけじゃん?
無意味に頑張ったってしょうがないだろ。
せっかく暇になったんだから、ごろごろしてりゃいいのに。わっかんねーなー」
秀麗「タンタン…」
蘇芳「?」
秀麗「ちょっとお腹に力をこめたほうがいいわよ」
一拍おいて、次の瞬間!
秀麗、蘇芳に渾身の頭突き!
二人共にあまりの痛さにうめく。
蘇芳「いってー!」
そんな姿を、通りかかった三太が見ていた。
蘇芳「なにすんだよ!」
秀麗「うっさいわね!
強がんなくちゃ、やってらんないことだってあるのよ!
かっこつけたい人にはうっかり強がっちゃうし、認められたい人には弱音なんか吐けないわ!
頑張れって言ってくれる人の期待には、調子こいて応えたいって思うわよ!
無理するしかないに決まってんじゃないの!」
蘇芳の頬をぶにーっと引っ張りながら。
秀麗「世の中何もかもうまくいきっこないけど、それでも、無理してよかったって思う時があるから」

(回想)
シュウラン『秀麗おねえちゃんみたいに官吏になって、誰かを助けに行くの』

秀麗「頑張ってよかったって思えるときがあるから、だから強がるんじゃないの。
一回折れたら、立ち直るのって大変なんだから。
口だけでも偉そうなこと言わなくてどうすんのよ。
自己満足だって言われようが、お邪魔虫だって言われようが、できることやらなくて、どうすんのよ!」(ゼーハー)
おもむろに団子をほおばり。
秀麗「怒ったら、何かやる気が出てきたわ。タンタンが何言ったって」
タケノコをかざして。
秀麗「私は明日まで勝手に頑張りますからね!」
蘇芳「へー…」

遠くから見ていた三太。
三太「何で俺、あんな女好きなんだろ」
てくてくと去っていく。

静蘭が戻ってくると、秀麗は団子をかなり大量に平らげていた。
静蘭「お嬢様、少し食べすぎでは?」
(かなり食べすぎです。30皿は越えているだろう)
秀麗「あら静蘭、おほほ、遅かったわね」
静蘭「三太君のおじさん、あたりでしたよ」
秀麗「そう。タンタンも、今日うちに帰ったら金貨をこっそり測ってみたほうがいいわ。三太のおじさんみたいに、絵の代金に贋金が入ってる可能性が高いから」
蘇芳「へいへい、わかったよ」
秀麗「じゃ、帰りましょうか。タンタン、ご馳走様」
さっさと帰っていく静蘭と秀麗。
蘇芳「え、え? えええええー!?」
(抜かりない秀麗)



吏部。
珀明「今日も泊まりぃぃぃ!?」
次々とやってくる仕事に。

珀明『まずい。早く屋敷に帰りたいのに! ひぃぃぃー』



姮娥楼。
買ってきた絵を広げて。
大旦那「胡蝶、この絵そろそろ飾ろうと思うんだよ。十分一人で堪能したからね。んーあそこなんかどうかな」
指差した場所は姮娥楼に来た人全てが目にする場所。
胡蝶「相当気に入ったんだね。旦那」
大旦那「ああ。入って来た人誰もが見える場所だ。誰かが自分が描いたって言ってくれるかもしれないし。いいかな」
胡蝶「負けたよ。分かった。じゃこの花街一の妓女胡蝶手ずから飾ってやろうじゃないか」
大旦那「本当かい、じゃお願いするよ」

胡蝶は絵を飾って。
胡蝶「ふーん…こりゃ確かにかなり将来有望な……ん? この絵、どこか幽谷に…」
その時、よろよろと歌梨が帰ってくる。
歌梨「み、見つからなかったですわ」
胡蝶「歌梨! あんた一体、何探してるんだい?」
歌梨「胡蝶、ちょっと聞くけど、私を訪ねてきたださくてとうへんぼくな男はいなくって?」
胡蝶「いや、聞いてないけどね」

歌梨『どこまでもとうへんぼくな男ですこと!』
(楸瑛が追っ払っちゃったからね)

歌梨は飾られている絵に気づく。
歌梨「あの絵は?」
胡蝶「ん? ああやっぱり歌梨も目をつけたかい。なかなかの出来…」
歌梨「見つけましたわー!! 植木屋と庭師ですわ!」
と言って、ぱったりと倒れてしまう。
胡蝶「歌梨! ちょいと、ちょいと誰か!」
歌梨を抱き上げて。
胡蝶「植木屋と、庭師…?」



蘇芳の家。
金貨を手に、自分の家の庭にある離れへ向かう。



翌朝、姮娥楼。
自分が買ってきた絵が飾られていると思ってやってきた大旦那は、絵がないことに言葉がない。
大旦那「あ、ああ………な、ない」
胡蝶「今朝起きたら歌梨の姿がなくってね」

歌梨『あの絵は後で絶対返しに来ましてよ。ほんの少しだけお借りさせていただくわ』

胡蝶「…て、置手紙が…」
倒れる大旦那。



紅邵可邸。
秀麗「タンタン、来てくれたの!」
蘇芳「そこのおっかない家人が、来なかったらタヌキにのろわれますよって言うからさー」
秀麗「え?」
後ろの静蘭を見るが、聞こえない振りをしている静蘭。
蘇芳「とはいっても、さすがの俺も、付き合うのは今日で最後だからな」
秀麗「ありがとう、じゃ行きましょうか」
蘇芳「て、どこに」
秀麗「会えるか分からないけど、行くだけ行ってみましょう」



城下では、再び劉輝たちが碧幽谷探しをしている。
劉輝「どうした楸瑛、歌梨を見失ったか」
楸瑛「いえ、昨日同様、かなり派手に町中を駆けずり回っているようですが」
絳攸「が、なんだ。今日はどこの書画屋だ」
楸瑛「いや、書画屋じゃなくて、貴陽中の庭師と植木屋に、片っ端から突撃かけてるみたいでね」
劉輝・絳攸「え?」



碧珀明の家。
珀明「ちょうど良かった。さっき帰ったばっかりなんだ」
秀麗「公休日でもお仕事なの?」
珀明「ていうか、ここんとこめちゃくちゃ忙しくってさ。ずっと城に泊り込んでたんだ。もう三日風呂に入っていない」
思わず足を止める秀麗・静蘭・蘇芳。
引いた3人に。
珀明「ん? なっ、なんだよぉ!」

絵の鑑定をしてもらう秀麗。
それを別室で見ながら。
蘇芳「たく、なんでああ頑張れるかなー。俺なんか努力とか嫌いだし、すぐにいろいろ投げ出すし、世の中変えようなんてこれっぽっちも思わねぇ。どうせたいして変わらないんだしさ」
静蘭「そうですか?」
蘇芳「そうだよ」
静蘭「たとえば、昨日の女の子ですが」
蘇芳「え? ああ、金物屋の前で泣いてた」
静蘭「ええ、あの子のお母さん、この間亡くなったんですよ。産後の肥立ちが悪くて。その時、ちょうどお父さんは行商に出ていて、生まれたばかりの弟抱えて、どうしていいかわからなく、それでお嬢様のところに駆け込んできたんです」
蘇芳「ふーん」
静蘭「慌てて、お嬢様が近所の奥方たちに声かけて、それで何とか落ち着いたんですけどね。で昨日はお礼がてら、お嬢様に頼みに来たんです。お母さんみたいに亡くなる女の人減らしてくださいって」
蘇芳「それじゃお礼じゃないじゃん。つか、なんでも相談室ってわけ? 官吏って」
静蘭「でも、官吏に言わなかったら誰に言うんですか? 昨日のお嬢様は贋作の他に、きっとお産の上申書も書いたでしょうね」
蘇芳「まさか」
静蘭「別に、贋作のためだけに街に出たんじゃないんですよ。茶州から帰ってほとんど毎日、街に出かけていろいろ見たり聞いたりしていますから」
蘇芳「毎日?」
静蘭「昨日はたまたま贋作騒動にぶつかっただけなんです」
蘇芳「信じらんねー。俺には絶対無理」

珀明「全部ニセモノだな」
秀麗「やっぱり」
珀明「間違いない。これでも鑑定に関しては碧家一だと思っている。芸才はないけどね。でもなぜこれをわざわざ?」
秀麗は一枚の絵を示す。
秀麗「これなんだけど、私、見た記憶があるの。多分本物を」
珀明「ああ。僕たちの国試及第を祝う朝廷の酒宴で、特別に飾られていたものだな」
秀麗「さすが珀明君、覚えていると思ったわ」
珀明「確かあの時の国試及第者のために描かれたもので、あの後は翰林院図画局秘蔵になったはず」
秀麗「そうよ。私もそう聞いたわ。なのに変よね。この絵の贋作をかけるのって…」
珀明「お前、これ以上首突っ込まないほうがいいぞ」
秀麗「え」
珀明「もし官吏の犯罪だとすると、すでに御史台が関わっている可能性が高い」
秀麗「御史台…」
珀明「官吏の不正を調べ、処分さえ出来る独立監査府だ。これ以上深入りすると彼らへの越権行為になる。今の御史台の長官はやたら気位が高くて容赦ない人だって聞いているぞ。とにかく、この贋作と贋金も僕が預かるよ。特に、贋金はまずいよ。かなりね」

碧家を後にした三人。
と、入れ違いに男が訪れた。
珀明「義兄さん! やっぱり義兄さんもこちらにいらしてたんですか。姉さんは?」
男→欧陽純「あのね珀明君、君に余計な心配かけたくなかったんだけど」
珀明「義兄さん、お心は嬉しいんですけど」

珀明は秀麗が持ってきた絵を見せる。
純「これは」
珀明「義兄さんなら、誰が書いたかわかりますよね」
純「うん」
珀明「なぜ、こんな贋作なんか書いたのか。歌梨姉さんはどこにいるんですか」
純「僕も最近貴陽に来たんだけど、もうふた月も歌梨さんを探すことしかしてなくて…そうか、君も知らないんだね」
珀明「姉さんを探すより、贋作流通を止めるほうが先かもしれませんね」
純「うん、そうだね」
珀明「まったく、何とかしないと。碧一族として」



一方、劉輝たちはとある庭師の家を訪ねていた。
庭師「あー来た来た。変な美人。ついさっき。なんか絵を広げて見せて、ここに書いてある庭と同じ場所を知らないかって」
楸瑛「それで、あなたは何と?」
庭師「うんあるあるって答えたら、場所聞いてすっとんでったよ」
楸瑛「知ってるのか!」
庭師「だって俺が丹精こめて造った庭だもん。そりゃ知ってるさ」
絳攸「それはどこだ! 教えてくれ!」
絳攸の気迫にびっくりしている庭師。



紅邵可邸。
秀麗は庭の桜が、三つ咲いているのに気づく。
秀麗「…咲いた」
その時。
蘇芳「あれ、何で君、庭にいるわけ?」
秀麗「タンタン、何でここにいるの?」
蘇芳「だってさ、君んち門番いないじゃん? 用があったら勝手に入ってくるしかないし。ちょうど塀が壊れてたから、そこから。つーか塀修理しろよ。無用心だぜ」
秀麗「あ、どうも…てそういう問題じゃないでしょ。用って何」
蘇芳「やっぱさあ、どう考えても君、全然俺の好みじゃないんだよね」
秀麗「はあ!? 喧嘩売りに来たの?」
蘇芳「だから、親父の言うこと、今回は聞かないことにするわ。君さ、ほんと頑張りすぎ。いい子ちゃんすぎ。鼻につくくらいやんなるってかさー、あんたといるとさ、ホントすっげー疲れそう。きっと自分の正義を信じてるんだろうな。きれいなこと、たくさん信じちゃってるんだろうな」
怒りで震える秀麗。
蘇芳「あーやだやだって思ってたんだけど」
秀麗「え?」
蘇芳「俺さ、君の言うことが本当かどうかわっかんねーけど、世の中そんなに甘くねぇと思うし。でも君さ、一度も俺になんであんたは頑張らないのって言わなかったよな」
秀麗「そ、そう、だったかしら」
蘇芳「そ、だからさ、そこだけはふーんて思ったわけ。いっぺんでも言われたら、さすがに温厚な俺様もかっちーんて来てたと思うけど」
秀麗「あ、そ」
蘇芳「でも君は言わなかったから、お礼してやるよ」
秀麗「は? お礼?」
蘇芳「俺さ、母親に言われたことで、一つだけ記憶に残ってることがあんの。どんな人生生きててもいいけど、本当に頑張ってる人の邪魔だけはしちゃだめ、みたいなこと」
秀麗「全然話が見えないんだけど」
蘇芳「ろくでもないお袋だったけど、一緒に来れば分かるって。君一人連れ出すと、あのおっかない家人に殴られそうだから、あいつも呼んで来いよ」
秀麗「え、え?」



柴凛の家(というか悠舜の家?)
調べ物をしている柴凛の部屋に、複数の何者かが。
柴凛「!」



劉輝たちは軒で移動していた。
外を見ていた楸瑛は、ふと気がつく。
楸瑛「止まれ! 止まれ!」
一人の美人が、兵をよじ登ろうとしていた。
歌梨「何ですのこの塀! 私の行く手を阻もうなんて、無礼千万だわ! 許しがたくってよー! このこのこの!」
塀をがしがしと蹴っている女性を見て。
劉輝「あー…絳攸の予言が当たったな」
歌梨「まったくもー!」
楸瑛「あ、あのー、歌梨さん?」
振り返った歌梨は劉輝たちを見て。
歌梨「ん? うわー! いやー! 何ですの! むさくるしい男が三人も! 最悪ですわ! しっしっ! あっちへお行きなさい!」
楸瑛「こ、胡蝶が言ってた、男には厳しいってこういうことだったのか…」
歌梨「胡蝶? 胡蝶って、姮娥楼のですの?」
劉輝「ああ、そうだ。胡蝶からそなたの事を聞いて、探していたのだ」
歌梨「なぜ私を?」
劉輝「碧幽谷の居場所を知りたいのだ。何か知っていたら教えて欲しい」
歌梨「!」
とその時、別の馬車がやってきた。
そこから降りてきたのは。
劉輝「…!」
秀麗「なんで、ここに」
蘇芳「なんだ? こんな大勢で。うちに用があるなら、門はあっちなんだけど」
秀麗「え? ここタンタンの家なの?」
蘇芳「ああ…」
相変わらずタラタラした様子で入っていく蘇芳。

蘇芳は広い庭にある一つの離れに秀麗たちを案内した。
歌梨を見て言う。
蘇芳「あんたが探してるの、ここにいるよ」
鍵を開ける蘇芳。歌梨が扉を開けると、中には絵を描いている一人の小さな子供。
歌梨「万里!」
万里はその女性を見て。
万里「母上…母上ー!」
歌梨に抱きついて泣き出す万里。
万里「母上! 母上!」
歌梨「万里…」
万里「母上~…!」
唖然としている秀麗たち。
これは一体どういうこと!?

というわけで、次週へ。
原作をいろいろはしょっておりますが、碧幽谷編はあっという間に終わりそうです。









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