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彩雲国物語 第2シーズン 第十九話 捕らぬ狸の皮算用

アニメ「彩雲国物語」を文章で見たい!という方のために。
(管理人のツッコミつき)


『』=モノローグ
ナレ:=ナレーション

キャストについては、、公式HPを参照のこと

★第19話はタンタン初登場!のお話です★





貴陽、王宮。
とある夜、静蘭が劉輝の元に一通の文を届けに来る。
劉輝「兄上、これは…」
静蘭は答えずに肩越しに笑み、礼をとって去っていった。
文を読む劉輝。

秀麗『桜が咲くまで』

劉輝「……分かった」



紅邵可邸。
庭に植えられている、劉輝から贈られた桜を前に、心配そうな秀麗。
思いは劉輝に通じただろうか。

(タイトル)

翌朝(?)、邵可邸。
官服と“花(つぼみ)”を箱にしまう秀麗。
それが意味しているのは。

香鈴『冗官…てなんですの? 何か良くない…』
影月『冗官というのは、官吏とは名ばかりの、何の職務もない者のことをいうんです』
香鈴『え?』

暗くなりそうな気持ちを振り払うように、秀麗は頭を振って。
秀麗「さてと、謹慎が解けるまで、何かできることやっとかなきゃね」
桜が、咲くまでの間に。



朝廷。(多分奉天殿?)←違ってたらごめんなさい
大勢の高官たちが並ぶ広間。悠舜がゆっくりと王座の劉輝の前に進み出る。
膝を折り、礼をとった悠舜に。
劉輝「鄭悠舜、茶州での功績に鑑み、そなたを尚書省尚書令に叙し、以て宰相にしたい。どうか」
悠舜「条件を受けていただけますならば」
どよめく広場。
劉輝「…条件?」

悠舜「はい。
第一に、民を治めるにあたり、仁義を重視すること。
第二に、むやみな戦を慎むこと。
第三に、単に大貴族だからと、権限ある地位に就けないこと。
第四に、法にない官位を勝手に増やさないこと。
第五に、陛下の威光を笠に着る者の不法を厳しく取り締まること。
第六に、賄賂の道をふさぐこと。
第七に、税金による寺や離宮など無駄な造営をしないこと。
第八に、君臣の礼を明らかにすると共に、臣下に対して礼を持って遇すること。
第九に、諫言の道を広く開くこと。
第十に、この先陛下のご婚姻に際してできるであろう、外戚の政治介入を決して許さないこと。
以上十か条、お約束いただけますなら、尚書令の位、伏して拝し奉りましょう」
(字が間違ってたらごめんなさいよ~)

奇人「悠舜め…やったな」
黎深「甘やかしやがって。あんな洟垂れ小僧悠舜がかばう必要などないんだ」
奇人「誰もやらないから悠舜がやったんだろう。今の李絳攸や藍楸瑛には出来ない芸当だ。若い王に対する貴族連中の反発は、水面下で高まっている。だが今の十の条件により、王の考えは悠舜の考えにすり替えられた」
黎深「王に対する矛先は今後すべて悠舜に向けられることになるわけだ」
(説明的な台詞をどうもありがとう)

静蘭『おのが身と引き換えに、絶対の忠誠を誓う……いつも一人だった劉輝が、ようやくその手に盾を得るのだ』

安心したように目を伏せる静蘭。
悠舜の言葉に、劉輝は。

劉輝『王とは、一人きりで頑張るものだと思っていた…』

劉輝「約束しよう」
悠舜に、宰相の証である羽扇が与えられる。
悠舜「お引き受けいたしましょう、我が君。尚書令および宰相位、謹んで拝命いたします」



姮娥楼。
眠そうに胡蝶が上から降りてくる。
大旦那「おや胡蝶、今起きたのかい?」
胡蝶「昨日は親分衆の会合で、ちょいと目を使いすぎたらしい。目が冴えて眠れなくてねぇ」
大旦那「目? 会合でかね?」
胡蝶「そう。それより大旦那、画商に絵を売るとか言ってたが、その様子だと売るんじゃなくて、逆に何か買ったね?」
大きな巻物を大事に抱えている大旦那。それをなでなでしながら。
大旦那「いや、絵はちゃんと売ったよ。でもつい別な絵も買ってしまったんだ。まだ無名の新人だけど、絶対に大物になる」
胡蝶「雅号はなんていうんだい?」
大旦那「落款がないんだよ。でもそんなものなくても構わない。いつもどおり何日か一人で楽しんだら、ちゃぁんと店に飾るから楽しみにしてておくれ~。ふふふ♪」
大あくびの胡蝶。



紅邵可邸。
書き物をしている秀麗のところに、邵可がやってくる。
秀麗「あ、父様」
邵可「文が届いたよ」
秀麗は文を受け取り。
秀麗「胡蝶姐さんから」
邵可「なんて書いてあるんだい?」
秀麗「会わせたい人がいるから、遊びにおいでって」
邵可「じゃあ今日も出かけることになりそうだねぇ」
秀麗「そうね」
その時。
三太=慶張「ごめんくださーい」
(ここでは三太と表記させていただきます)



劉輝の執務室。劉輝、悠舜、楸瑛、絳攸、そして柴凛がいる。
柴凛「例のものは、これと、これです」
机に置かれたのは、一つの絵巻物と、硬貨。
悠舜「凛、全商連で出来る限り情報を押さえられますか?」
柴凛「何とかいたしましょう」
悠舜「では凛、ここから先は、申し訳ありませんがご遠慮ください」
柴凛「はい」
柴凛は部屋を出て行く。
悠舜「さて皆さん、この件はご内密に。すでに御史台の監察官が調査に乗り出しているようですから、少し様子を見ましょう」
絳攸「御史台が?」
劉輝「何か考えがあるのか」
悠舜「そうですね……主上もご即位から4年になりますから、そろそろ名だたる絵師に肖像画など一服書かせてみてはいかがでしょう」
絳攸「肖像画?」
楸瑛「悠舜殿、なぜ今そのような」
悠舜「実は妻の凛が得た極秘情報によると、あの碧幽谷が貴陽周辺にいらしているらしいのです」
絳攸「1000人に一人と名高い、あの天才絵師か」
劉輝「ふむ…余も1000年に一人の逸材だと思うが、肖像画と言っても……あ!」
絳攸「そういうことか」
楸瑛「なるほどね」
悠舜「良い機会です。ぜひ探してお仕事をしていただけたらと」
劉輝「(わざとらしく咳払い)ああ、余も今が旬だし、もちろん肖像画の依頼ではあっても、たまには幽谷殿も絵ではないものも作ってみたくなったりするかもしれぬし」
悠舜「絵以外でも実はずば抜けた多才というのは、あまり知られていませんからね。とはいえ碧幽谷は常に所在不明でふらふらとどこかへ行ってしまうとか」
楸瑛「内々かつ早急に手勢を割いて情報を集めます」
頷く劉輝。
絳攸「吏部にも碧家の人間がいるから、何か知らないか聞いてみることにする。金物屋の値段があがるまでには何が何でも依頼したいからな」



李侍郎室。
珀明「碧幽谷に関するいかなる問いにも、答えることは出来ません」
絳攸「なに?」
珀明「これは碧一族の総意とお考えください。
碧家は芸能の一族です。
その才能ゆえ、何度も王や他家に利用されてきました。
それに抗い、信念の元に散った者は少なくありません。
もう失うわけにはいきません。
碧幽谷自身が、碧一族が守るべき当代最高の宝なのです。
特に幽谷は、次期当主に任命される可能性が高くなってきましたから、余計碧家も慎重になっているのです」
絳攸「なるほど。では、もう聞かないことにする。幸い幽谷殿は貴陽近辺にいらしているらしい」
珀明「なっ」
絳攸「後は自力で、何とかしよう」
珀明「あの人が貴陽に!?」
絳攸「と、聞いたが」
顔色を失くす珀明。



ただいま朝議中。
悠舜「では、翰林院長官後任の件は当面保留ということで、よろしいですね。では本日の案件はこれで全て…」
と、その時。
羽羽「あいやー! お待ちくだされー! お待ちくだされと言うておるに!」
小さすぎて手しか見えない。

宋太傅「姓も羽、名も羽、仙洞省次官の羽羽殿か」
霄大師「仙洞省のもっとも重要な仕事といえば」

ちっちゃな体で広間の中心に出てきた羽羽は。
羽羽「劉輝様の結婚問題が残っておりますじゃああ!」
その脇をものすごい速さで逃げていく劉輝!
羽羽はひっくり返るが、負けずに起き上がり。
羽羽「へ、陛下! お待ちくださいませ! へーかーぁぁ!!」
劉輝を追って飛び出した羽羽を見送って、唖然としている悠舜。
その悠舜に。
旺季「鄭尚書令」
悠舜「はい」
旺季「例の主上に対する十か条の条件だが」

その時、再び広間の扉が開き。
劉輝「忘れ物をした!」
と叫ぶや否や、悠舜を担いで再び部屋を飛び出して行った。
「嫁御ぉぉぉぉ~!」という羽羽のむなしい叫びも聞こえてくる……

旺季「気に入りませんな」
霄大師「旺季殿、何かおっしゃったかな」
旺季「先王陛下の御世にて、あまたの名家が滅ぼされ、また没落に追い込まれました。
門下省にはそんな不遇を囲った貴族がごまんといる。
七家と縹家は他家と違って優遇されすぎている。そうは思われませぬか。
主上は先王陛下とは違うと期待しておりましたが、即位たった数年で、女人国試や茶州州牧の一件など我々を無視して断行した政策の数々。
いかに鄭悠舜を楯にかわそうと、貴族の牙城である門下省長官の私が、忘れるわけには参りますまい」
霄大師「それでも貴族は、一般庶民より遥に優遇されているとは思わんかのう」
旺季「当然ですな。目に見える形で身分制を分からせなくば、民を従えられませぬゆえ」
広間を横切っていく旺季。扉を開けて。
旺季「まこと、気に入りませんな」



こちらはとあるお金持ちの屋敷。
部屋には絵が一杯飾ってある。
ひげをなでながら男が息子に話しかける。
父「息子よ、暇ならやってもらいたいことがある」
息子「やってもらいたいこと?」
父「簡単に言えば、ある娘をたぶらかして結婚にまで持ち込めということらしい」
息子「らしいって何。親父、誰かお偉いさんからそう言われたわけ?」
父「うん」
息子「へえ。で、相手誰なわけ」
父「超格上だ、雲の上だ。なんたって紅家の娘だからな」
派手に椅子から転げ落ちる息子。
息子「て、紅秀麗!?」
父「あたり~」
息子「絶対やだね! あんな毎回毎回、なんかついてんじゃねーのっていう急転直下型の人生、わざわざ自分で選んで突っ走ってる女なんか冗談じゃねぇ」
父「でもなぁ、爵位も上がるし何よりお金がたくさん入ってくるんだぞ?」
息子「つまり、どっかのお偉いさんに金と爵位と引き換えに、俺の結婚を売ったってわけね」
父「その通りだ。一発がつんと求婚してこい。何がしかの約束を取り付けてくるまで、家の門をくぐることは許さんぞ」
息子「マジかよ~めんどくせーなー。ところで親父、何でこのごろ、こういう芸術に目覚めちゃったわけ?」
父「へっへっへ~。爵位が上がった時のために頑張って造詣深めようと思ってな~」
あきれた様子の息子。

息子が家の門を出たその時。
商人「もしもし、そこ行く色男さん」
息子「?」
商人は宝石やらなにやら広げて道端で商売をしているようだったが。
商人「よっ、男前。とっておきの商品があるんですよ」
息子「でもなー、今からがつんと求婚に行かなきゃ」
商人「それこそ運命。がつんと求婚しに行くそんな男前のあなたにぴったりな商品が、こちら」
それは金のタヌキ!
息子「…いいじゃん」
(えっ、いいの!? あんなのが!?)



ところ変わって、紅邵可邸。
書き物をしている秀麗の隣で、一つの書類を読み上げる三太。
三太「塩がちょっと高い、金物の質がちょっと悪い、近所のだれそれが借金こさえて夜逃げした……て何だこれ。あのな、お前は何でも苦情係じゃないだろ!」
秀麗「三太、そんなこと言わないの」
三太「いい加減慶張って呼べよ」
秀麗「だって、私にとってあなたは今でも幼馴染の三太だもの」
三太「幼馴染……だいたいお前謹慎中なんだろ? 何でこんなことやってるんだよ」
秀麗「今私に出来る限りのことをしたいのよ」
三太「……」
秀麗「…で? 何か用事があったんじゃないの?」
三太「あえーと、これ」
と、一つの絵巻物を見せる。
三太「叔父貴がどっかで買ったらしいんだけどさ、もしぼったくられてたらコトだから、鑑定してくれる人、誰か紹介してくれねーかと思って」
秀麗「ちょうどよかった、今日胡蝶姐さんのところに行くから、見てもらうわね。胡蝶姐さんは貴陽でも1,2の目利きだから間違いないわ。後で連絡す…」
三太「なな、ちょっと待て」
秀麗「なに」
三太「これはついでっていうか、口実っていうか、本当はお前に話があって」
秀麗「話? 何」
三太「あのさ、俺もお前も今年で18になったわけだろ」
秀麗「そうね、去年17だったから」
三太「茶化すなよ。でさ、俺な、お前に…」
秀麗「…は?」
三太「つ、つまり、あの……俺! お前に申し込みに来たんだ!」
秀麗「は? 何も受け付けてないわよ私」
三太「あー大事なとこが抜けた! 申し込みって、暑中見舞いとかじゃなくてだな」
秀麗「それは申し上げますじゃないの?」
三太「なー違う! 申し込むってのはー!……はあ、後でいいや。俺も胡蝶さんとこ行くよ」
何気なく庭を見ると。
三太「あれ、桜の木なんてあったっけ」
秀麗「おととしにね、もらったのよ。だからまだ小さいでしょ?」
三太「じゃあ今年は咲かないな」
秀麗「ちゃんとつぼみがあるの。咲いたら……」
三太「咲いたら?」
取り繕うかのように。
秀麗「お花見なんていいわよね。さ、行きましょう」

家の門を出る二人。
秀麗「ねえ三太、ちょっとやせたんじゃない?」
と。その時。

青年「あんた、紅秀麗だよな。朝廷でたまーに見かけたことあるし」
金の狸の置物、銀の狸の胸飾り、そして首飾りを身につけたかったるい感じの青年が。
秀麗「あ、はい、そうですけど」
青年「俺さー、あんたにがつんと結婚申し込んでこいって言われたんだけど」
秀麗「は!?」
三太「えっっ」
秀麗は青年が持っているものに思わず引き寄せられる。
秀麗「…タヌキ?」
青年「はい」
秀麗「へ?」
成り行きのままに差し出された箱を受け取る秀麗。
青年「そんじゃ」
秀麗「え? あ」
すたすたと去っていく青年。



悠舜の執務室。
突然扉が開き。
羽羽「鄭尚書令! 主上はこちらに!?」
悠舜「え、あ、いいえ」
羽羽「しゅじょぉぉ! いずこにおわしまするー!」
(茶太保とは思えん声です)
悠舜は羽羽が去っていったのを確認し、声をかけた。
悠舜「もう大丈夫ですよ」
ゴン!と音がして机の下から現れたのは。
劉輝「あイテ! はぁ…」
ぶつぶつとこぼす劉輝。
劉輝「別に絶対結婚しないとはひと言も言っていないのに」
悠舜「どなたかに懸想なさっておいでなのですね」
劉輝「!」(バレた)
悠舜「陛下、欲しいものがおありになりますね?」
視線をそらす劉輝。
劉輝「……贅沢だと分かっているのだが、いつの間にか増えてしまったのだ」
(原作ではここで、劉輝は欲しいものを悠舜に正直に教えます)
悠舜「…何とかしましょう」
劉輝「なっ、何とかって」
悠舜は椅子に腰掛けた。
悠舜「足を傷つけられてから、人生を歩いていくことまで少し難しくなったように思えました」
劉輝「傷つけられた…?」
悠舜「誰かには当たり前の幸せが、自分には当たり前でなくても仕方がないと。でも結局、あきらめるべきだと分かっていても、どうしても諦め切れなかったりしました。それは多分、とても大切で、必要なものなのです。木々や花に雨水が必要なように」
劉輝「…余は、王なのだ」
悠舜「そして私は、あなたの望みをかなえるのが仕事です」
劉輝「悠舜殿…」
悠舜「だめなものはだめと言いますが、諦めなくても良いものを最初から諦めろとは申しません。こっそり頑張ってみましょう」
(原作では「うまくやれば芋ずる式につり上げられる」みたいなことを言ってましたね)



秀麗と三太は姮娥楼へ向かっていた。
秀麗「何だってあの人、金のタヌキ持ってたのかしら」
三太「知るか」
秀麗「何で怒ってんの?」
三太「怒ってねーよ」(いや怒ってます。先越されたからね)
川に架かる橋を渡りながら。
秀麗「そろそろ放水が始まる時間ね」
上流のほうから、大量の水が流れてくる。その時誰かが叫んだ。
男「おい兄ちゃん! そんなとこで何ぼーっとしてんだ!?」
案の定、橋の下にいたその青年は…
男「流されたぞー!」
流されていく……
秀麗「何で流されるの?」
三太「ま、下流で網に引っかかるだろ。とっとと胡蝶さんとこ行こうぜ」
秀麗「なんだか今日は、変なことばっかり」
川を見ていたのは秀麗たちだけではない。
青年に金のタヌキを売った怪しげな商人も、それを見ていた。



王宮の庭にて。
悩める青年が一人。
手にしていた剣を見て。

楸瑛『陛下から下賜された、花菖蒲の家紋。王に絶対の忠誠を誓った者だけが受ける証…』

その楸瑛に近づいたのは、静蘭。
何かを問うような鋭い視線で、楸瑛を見る。
(目がマジです怖いです静蘭!!)

その時。
劉輝「楸瑛! 今すぐ出発なのだ」
(絳攸もいます)
楸瑛「は?」
劉輝「静蘭、そなたも来るのだ」
静蘭「はい」
さっきのあの怖い表情はなんだったんだと思えるような優しい顔で答える静蘭。



城下を歩く4人の青年たち。
(楸瑛は髪を下ろしています)
静蘭「良いのですか、主上。お仕事は?」
劉輝「午後だけならと、悠舜殿が許してくれたのだ」
絳攸「城下で幽谷殿を探すという宿題付だがな」
静蘭「なるほど」
楸瑛「まずは姮娥楼で、胡蝶から情報を得るのが得策だろうね」



その、姮娥楼。
胡蝶「秀麗ちゃん、お帰り」
秀麗「はい」
胡蝶「おや、三太も一緒かい」
三太を見て意味ありげに微笑む胡蝶。気まずそうな三太。
秀麗「胡蝶姐さん、会わせたい人がいるって文に書いてありましたけど」
胡蝶「会わせたいっていうか、会いたがってるっていうか。まずは三太の用が先だ。あたしに何か用があってきたんだろ?」
三太「ああはい、叔父貴が買ったっていう絵の鑑定をしてほしくって」
胡蝶の表情が変わる。
胡蝶「出してごらん」
三太「はい、これなんだけど」

胡蝶は絵を見て。
胡蝶「ニセモノだね」
三太「ええっ」
秀麗「えっ」
胡蝶「いい出来だよ。画商でも見分けられるかどうか」
秀麗「贋作?」
胡蝶「実はね秀麗ちゃん、ここだけの話、ここひと月ふた月こういった贋作がやけに出回ってるんだよ。裏じゃ出回ってないってコトは、黒幕にいるのは多分…」
秀麗「貴族」
胡蝶「うん。相当の金がどっかに流れ込んでいる。そいつは何に使おうってのかねぇ」
秀麗「三太、これちょっと貸してくれる?」
三太「いいけど、まさかお前」
秀麗「調べるのは私の勝手だもの。叔父さんだって、お金戻ってきたほうがいいでしょ?」
その時、乱暴に扉が開いて。
女「胡蝶! 遅い遅いと思っていたら、ひとりじめなんてずるくってよ!」
胡蝶「あ~あ、来ちまったかい」
くりんくりんの金髪のナイスバディの美女が、突然現れた。
女「早く紹介してちょうだい!」
胡蝶は秀麗に紹介する。
胡蝶「はいはい。会わせたい相手ってのは彼女のことでね。あたしの古馴染みなんだけど」
女「あなたが紅秀麗ちゃんね!?」
秀麗「は、はいっ」
女はつかつかと秀麗に歩み寄り。
いきなりその豊かな胸に抱きしめた!
三太「ああ!」
胡蝶「あ!」
嬉しそうな美女。
秀麗「ええええ!?」

彼女の正体は!?
そして流されてもタヌキを大事に抱えていたマヌケな青年は誰!?
(次回はタケノコが出てきそうですな)


おまけ:
いつぞやのWEBラジオで桑島さんが「すごい豪華なスタジオだった」と言っておられたのは、もしかしたらこの話の収録だったのでしょうか。
(これで燕青が出てたら完璧!?)
確かに久しぶりにすごい人数でした。
茶鴛洵役の坂東さんが羽羽に、茶州の禿鷹の翔琳役だった杉山さんが三太にと、久しぶりの声が聞けたと思えば、モノローグの影月と香鈴はしばらくお休み(というかもう出番なし?)になるという、新エピソードスタートに相応しいスタートだったと言えるでしょう。
タンタン役はあちこちで予想されていましたが、違和感はなかったと思います。
管理人は歌梨役を氷上恭子さんと聞き間違えました(正しくは沢海陽子さん)。









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